紙・用紙のサイズ一覧|印刷物の寸法・規格を解説
大きな紙に印刷した後、規定のサイズに断裁(4辺を裁ち落とす)作業をしております。
この『規定』のサイズというのはJIS規格で定められたA判、B判サイズの他に、名刺やポストカードなどがあります。
印刷物・用紙の規格サイズ一覧表
JIS規格 用紙サイズ表 (A列 B列)
A0の半分がA1、A1の半分がA2…といったサイズ表記になります。B判も同じく、B0の半分がB1となります。
A判・B判規格の違い
A判はISO規格
もともとは、ドイツの物理学者オズワルド氏によって提案されたもので、ドイツの工業院規格であったものを1929年に日本が採用し、その後に国際規格になっています。
全紙(A0判)の面積は1平方メートルと定められています。縦横の比率は1:√2です。
→A判のサイズはJIS規格とISO規格で共通です。
B判はJIS規格
日本で江戸時代に使われていた「美濃判」の寸法がルーツと言われています。全紙(B0判)の面積は1.5平方メートルと定められ、縦横の比率はこちらも1:√2です。
→B判のサイズはJIS規格とISO規格で異なります。
A判とB判のオモシロい関係
- B判の長辺はA判の対角線に等しい。
- A判の面積を1.5倍するとB判の面積となる。
90年代以降、公文書等の書類にも国際標準のA判が多く用いられるようになりましたが、大学ノートや週刊誌などB判は今でも日本人にはなじみ深いサイズですね。
A判の各用紙のサイズ用途
A0(1189mm × 841mm):大きいポスター、学会ポスター
広告ポスターとして、離れた場所から見るのに適したサイズです。また、近くで見ることを想定した、研究発表用のポスターにも使用されています。
A1(841mm × 594mm):広告や掲示物で良くみるポスター
広告ポスターや掲示物として人気があり、離れた場所からの視認にも対応できるサイズ感です。
A2(594mm × 420mm):壁掛けカレンダー
壁掛けカレンダーのほか、鑑賞用ポスターによくみられるサイズです。掲示物ポスターとして使用する場合は、近い距離で見るのに適した大きさになります。
A3(420mm × 297mm):飲食店のメニュー表
飲食店のメニュー表でよく見かけるサイズです。また、折り加工を追加して、新聞折込チラシやパンフレットなどに使用されることが多いサイズです。家庭用プリンターや会社のレーザープリンター(複合機)でも、A3サイズまで印刷できるものがあります。
A4(297mm × 210mm):一般的なチラシ、コピー用紙
コピー用紙として慣れ親しんだ大きさがA4サイズです。事務書類のほか、チラシ、文具など多くの場所で見かけるサイズです。
A5(210mm × 148mm):専門書、ビジネス手帳
学術書・専門書のほか、ビジネス手帳やプライベート用手帳として定番のサイズです。
A6(148mm × 105mm):文庫本、はがき
文庫本でお馴染みの規格です。通常はがきとして郵送できる大きさです。
A7(105mm × 74m):メモ帳、ポケットティッシュ
手のひらサイズのメモ帳や、ポケットティッシュに挟み込まれたチラシのサイズがA7サイズに近い大きさとなります。
B判の各用紙のサイズ用途
B0(1456mm × 1030mm):ビックサイズの駅貼りポスター
インパクトがあり、離れた場所からでも非常に目立つサイズです。かなり大きいため、駅構内などの広い空間で、ある程度離れた距離から見るのに適しており、横長のデザインで使用されることが多いです。
B1(1030mm × 728mm):駅貼りポスター
駅貼りポスターとしてよくみられるサイズです。離れた場所から歩きながらでも、ある程度の内容を確認できることを想定したサイズ感です。
B2(728mm × 515mm):広告ポスター、掲示物
広告ポスターや掲示物として人気のあるサイズです。駅貼りポスターとしてもよく見られます。
B3(515mm × 364mm):電車の中吊り広告
電車の中吊り広告や、ドア横広告で使用されている規格がB3サイズです。そのほか小さめのポスターとして使ったり、折り加工を追加して使用されることが多いサイズです。
B4(364mm × 257mm):新聞の折り込みチラシ、原稿用紙
新聞の折り込みチラシとして一般的な大きさです。原稿用紙でもお馴染みのサイズです。
B5(257mm × 182mm):大学ノート、漫画週刊誌
定番のA4サイズよりも一回り小さく、大学ノートや便箋といった文具や、漫画週刊誌など、身近で良く見かけるサイズです。
B6(182mm × 128mm):単行本、手帳
片手で持てるサイズ感です。単行本や手帳でよく見かけるサイズ感です。
B7(128mm × 91mm):パスポート
パスポートよりほんの少し大きいサイズ感です。手帳などにもみられる大きさです。
A判・B判以外の印刷用紙
普段よく利用する規格をご紹介します。
カテゴリ | 規格 | サイズ |
---|---|---|
名刺 | 名刺 | 91mm × 55mm |
はがき | はがき/ポストカード | 148mm × 100mm |
往復はがき | 148mm × 200mm | |
大判はがき | 235mm × 120mm | |
A4判はがき(A4カード) | 297mm × 210mm | |
封筒 | 長3封筒 | 120mm × 235mm |
洋長3封筒 | 235mm × 120mm | |
角A4封筒 | 228mm × 312mm | |
角2封筒 | 240mm × 332mm |
関連ページ
家庭・オフィス用のプリンターでは印刷できないサイズ
家庭用・オフィス用のプリンターで印刷できないサイズは、主に以下の3点があります。
A3サイズより大きいサイズ、特殊なサイズ
家庭用のプリンターやオフィス用のレーザープリンター、複合機の多くはA4サイズまでしか対応していません。一部、最大A3サイズに対応しているものもありますが、印刷機も高価になります。
また、チケットや封筒など、一般的な長方形ではないサイズの用紙は、対応していないプリンターが多いです。ロール紙のような長尺に対応したプリンターも限られています。
厚手の紙、特殊な用紙
家庭用・オフィス用のプリンターは、コピー用紙やプリンター専用紙を印刷することが前提とされています。そのため、厚紙や段ボール紙といった厚みのある紙や、その逆の薄い紙、そのほか凸凹した紙や特殊な紙はプリンターを通らなかったり、紙詰まりや給紙エラーを起こす可能性があります。ラベル用紙も対応が限られます。
印刷物の周囲に白フチをつけたくない場合
レーザー複合機やレーザープリンターでは印刷機の特性上、フチなし印刷(印刷物の端まで印刷すること)ができません。インクジェットプリンターにおいてもフチなし印刷ができないものがあります。 一方、印刷会社では、大き目の用紙に印刷した後、希望のサイズに断裁するため、白フチのない仕上がりを実現することができます。
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弊社では、A判、B判サイズはもちろん、ハガキや名刺などの規格サイズのほか、正方形や細長い形状、長尺の印刷物など様々なサイズに対応しております。
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