マットコート紙
厚さ・特徴、コート紙との違い
マットコート紙とは
マットコート紙とはコート紙と比べて光沢が抑えられており、落ち着いた雰囲気を演出したい場合に最適です。
光の反射による紙面のちらつきが少ないため、パンフレットや会社案内、冊子など文字の多い紙面デザインによく使用されます。
コート紙と比べると色味が全体的に少し沈んだように仕上がりますが、上質紙よりも発色は良好です。しっとりしたマット調なイメージを再現したい場合にマットコート紙がおすすめです。
…70kg~135kg
…220kg
- 写真では用紙の色を完全に再現できません。
- スタンプおよび筆記適正は印刷していない状態でテストしたものとなります。インクがのった部分は適性が落ちます。
確実な質感や色味をご確認いただくためには、サンプル請求より無料の用紙サンプルをご請求ください。
マットコート紙の特徴・仕上がり
用紙の特徴

用紙表面は、光沢が抑えられておりコート紙に比べると若干黄色味がかっており、手触りはさらさらしています。
筆記性に優れているため、鉛筆・ペンなどで文字などを書き込むことが可能です。
スタンプでの捺印は可能ですが、インキが定着しにくいところがあります。(サンプル請求でお確かめください)(用紙に関する注意点)
仕上がり品質について
コート紙との違い・使い分け
コート紙とマットコート紙は、表面の光沢感に大きな違いがあります。デザインの意図やターゲット層によって使い分けるのがおすすめです。
- コート紙:光沢があり写真やイラストが鮮やかに表現できます。写真やイラストがメインのポスターやカタログなど、視覚的な訴求力を高めたい場合に適しています。
- マットコート紙:光沢を抑え、文字が読みやすく、落ち着いた印象を与えます。文字情報が中心のパンフレットや書籍など、読みやすさを重視する場合に適しています。
定番用紙の比較
特徴\用紙 | コート紙 | マットコート紙 | 上質紙 |
---|---|---|---|
表面塗工 | あり | あり | なし |
色の再現性 | ◎ | ⚪︎ | △ |
光沢 | ◎ | ⚪︎ | × |
筆記性 | × | ⚪︎ | ◎ |
おすすめ用途 | 写真が多いデザイン | 写真と文字が多いデザイン | 文字が多いデザイン、書き込みを行う場合 |
マットコート紙のおすすめ用途
- 展示会やイベントのチラシやフライヤーとして。コート紙に比べ落ち着いた色味に仕上がります。
- パンフレットや会社案内など、文字の多い紙面デザインに。マットな質感で高級感ある仕上がりです。
チラシやカタログなどの写真と文字が混在した印刷物
光の反射によるちらつきがないため、文字が非常に読みやすく、長時間の閲覧でも疲れにくいのが特徴です。また、塗工紙であるためインクの発色が良く、写真やイラストを美しく再現しながらも、文字の可読性を高めることができます。そのため、デザイン性と実用性を兼ね備えた、ワンランク上の印刷物に最適です。
白色が多い印刷物
マットコート紙は、光を柔らかく反射するため、紙の白さが際立ちます。余白を活かしたミニマルなレイアウトや、白基調の洗練されたデザインにおいて、その美しさが際立ちます。柔らかくしっとりとした質感は、印刷物に高級感と清潔感を与え、見る人の印象に残るでしょう。
落ち着いた色味に仕上げたいとき
マットコート紙は、、コート紙よりも光沢を抑えた落ち着いた質感で、派手すぎない上品な色味に仕上がります。そのため、ブランドイメージを大切にする企業や、高級感を演出したい場合に最適です。
コストを抑えたいとき
マットコート紙は、印刷用紙の中でも比較的安価なため、印刷コストを抑えたい場合におすすめです。高品質な印刷物を、予算内で作成することができます。
- イベント告知チラシ
- 新聞折り込み広告
- 宣伝ポスター
- リーフレット
- CDジャケット
- 包装紙
- パンフレット
- 会社案内
- 商品カタログ
- 雑誌・フリーペーパー
マットコート紙についての注意点
マットコート紙は写真やベタ色には不向き
- オンデマンド印刷の場合は印刷機の特性上、印刷面のムラ等が発生しやすくなります。そのため、写真やベタ色などの印刷には向いておりません。
マットコート紙の適正について
- スタンプおよび筆記適正は印刷していない状態でテストしたものとなります。インクがのった部分は適性が落ちます。
- レーザープリンター・インクジェットプリンターでの印刷には適していません。プリンターの熱が表面に塗布されたコート剤に作用し気泡が生じる場合がございます。また表面のコート剤にインクが定着し難い場合がございます。
- 筆記やスタンプの捺印をされる予定のお客様は、事前に資料請求して頂き、十分なテストを行ってください。インクによっては乾燥に時間がかかったりにじみが生じる場合がございます。
マットコート紙の連量・厚みのイメージと対応商品
厚みのイメージは目安としてお考えください。用紙の種類、加工等によって弊社取り扱い用紙との相違が生じる点をご了解ください。実際の用紙の厚み・質感等は、資料請求して頂き用紙サンプルにてお確かめください。
連量 | 紙厚/1枚 | 重量/500枚 | 用途 | 厚みのイメージ |
---|---|---|---|---|
70kg | 約0.080mm | 約2.5kg(A4サイズ) | 一般的な新聞折込チラシや雑誌の本文などに使用されています。コピー用紙程度の厚さです。 | 一般的な新聞折込用のチラシ・雑誌の本文など |
90kg | 約0.108mm | 約3.3kg(A4サイズ) | 一般的なコピー用紙よりしっかりとした印象の厚さです。チラシ、フライヤー印刷の他、冊子の本文に多く用いられます。美術館等のイベント案内、映画の告知広告にも使用されています。 | 一般的なチラシ・フライヤー・リーフレットなど |
110kg | 約0.138mm | 約4.0kg(A4サイズ) | 様々な販促印刷物に幅広く対応できる用紙です。冊子の本文や、二つ折り・三つ折りのリーフレット等、文字の多い印刷物にお勧めです。映画パンフレット、会社案内にも使用されています。 | 一般的なチラシ・フライヤー・リーフレット・パンフレット・冊子・チケットなど |
135kg | 約0.174mm | 約4.9kg(A4サイズ) | コシのある厚めの紙です。ある程度信頼性や高級感を求められる印刷物に適しています。会社案内パンフレット、中綴じ冊子カレンダー印刷にお勧めです。商品カタログなどにも使用されています。 | パンフレット・冊子・CDジャケット・ポスターなど |
220kg | 約0.305mm | 約8.0kg(A4サイズ) | 化粧品の箱などにも使用されるような、かなりしっかりとした紙厚です。発色も良く、パッケージや商品タグ、ポストカードなどにお勧めです。 | 厚めのはがき・ポストカード・カード類など |
中綴じ冊子印刷 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 表紙(オフ) |
---|---|---|---|---|---|
無線綴じ冊子印刷 | 本文 | 本文 | 〇 | 〇 | 表紙 |
PUR製本冊子印刷 | 本文 | 本文 | 〇 | 〇 | 表紙 |
上製本冊子印刷 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
折パンフレット印刷 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇* |
スクラム製本冊子印刷 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 表紙(オフ) |
資料印刷 | 〇 | 〇 | |||
チラシ/フライヤー印刷 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | オフ |
ポスター印刷 | オフ | オフ | オフ | オフ | オフ |
名刺印刷 | オフ* | オフ* | 〇* | ||
スタンプカード/診察券印刷 | 〇* | ||||
はがき/ポストカード印刷 | オフ* | オフ* | 〇 | ||
厚紙印刷(A判・B判カード) | オフ* | オフ* | 〇 | ||
型抜きカード印刷 | オフ | オフ | オフ | 〇 | |
箔押しカード印刷 | 〇 | ||||
箔プリントカード印刷 | 〇 | ||||
商品タグ印刷 | 〇 | ||||
パッケージ印刷 | 〇 | ||||
包装紙印刷 | 〇 | ||||
チケット印刷 | オフ | オフ | 〇 | 〇 | 〇 |
回数券印刷/クーポン券印刷 | 〇 | 〇 | |||
封筒印刷 | オフ | オフ | |||
圧着DM(封書) | 〇 | 〇 | |||
ECO紙製フォルダー印刷(ポケットホルダー) | 〇 | ||||
卓上POP印刷 | 〇 | ||||
卓上ECOリング綴じカレンダー印刷 | 封筒 | 本文 | |||
卓上ギャラリーカレンダー印刷 | オフ* | ||||
ECO壁掛けカレンダー印刷(タンザック) | 〇 | 〇 | 〇 | ||
中綴じ冊子カレンダー印刷 | 〇 | 〇 | |||
プラホルダー付き壁掛けカレンダー印刷 | 〇 | ||||
ポスターカレンダー印刷 | オフ | オフ | オフ | オフ | |
ECOうちわ印刷 | 〇* |
※オフ … オフセット印刷商品のみ対応
※オンデ … オンデマンド印刷商品のみ対応
* … 一部の商品のみ対応
印刷用語:kg【キログラム】
印刷業界では原紙1000枚を1連といい、その1連の重さを表す量を“連量”と呼びます。原紙が厚くなれば一連の重さも重くなるため、連量はその紙の厚みを測る目安として利用されています。弊社ホームページで目にされる“kg”はこの連量の単位となっております。
連量は、主に“菊判(636×939mm)”と“四六判(788mm×1091mm)”という原紙サイズ別の表記がございますが、弊社では四六判での表記に統一しております。(連量は斤量とも呼ばれます。)