商品・加工別の印刷データ作成方法/注意点
上製本冊子 データ作成ガイド Illustrator PDF入稿
表紙と本文のデータは分けて作成してください
表紙は、背幅・ミゾ・巻き返し分を考慮したデータを本文とは別のファイルで作成してください。
IllustratorをPDF形式でご入稿される場合
- テンプレートはご利用いただけません。
- PDF書き出しページを必ずご確認ください。
- アートボードを仕上がりサイズで設定してください。詳しくは、Illustrator PDFデータ作成ガイドの「サイズ(アートボード)初期設定方法」を必ずご確認ください。
表紙データの作成方法
表紙データの作成に必要なサイズ
上製本の表紙は、背幅・ミゾ部分・巻き返しのサイズを含めた見開き状態のデータで作成してください。下図を参考に、本文とは別ファイルにて作成・ご入稿ください。※片面(表1/表4)のみ作成できます。(表2/表3へは印刷できません)
表紙データに必要なサイズは、冊子の仕上がりサイズ・ページ数・紙厚によって変動します。
- 1 背幅:必ず計算ツールでご注文仕様にあった寸法を算出してください。
- 2 表紙左右の寸法(W-9mm):表紙の芯材の寸法です。9mmは、製本後にご注文サイズに仕上げるため、芯材の厚みやミゾの縮み分を考慮した調整値となります。
表紙データの作成手順
新規ドキュメント設定
- 新規ドキュメント設定
- [ファイル]→[新規]
以下はIllustrator CCの場合の画面です。
- 新規ドキュメント
- [アートボードの数]: 1
- [サイズ(幅・高さ)]:計算ツールの[B]の値で設定
- [カラーモード]:CMYK
- [ラスタライズ効果設定]:高解像度(300ppi)
ガイドの設定
データ作成をされる前に、作成の補助となるガイド線を作成いただくことをおすすめしております。
上製本の表紙データには以下のガイドを設定するとデータの作成に便利です。
- 設定ガイド
- [背幅]:背表紙部分のガイド(計算ツールの[A]の値で設定)
- [表紙の仕上がり位置]:製本後に表紙として見える範囲のガイド(計算ツールの[C]の値で設定)
- [表紙の塗り足し]:表紙の仕上がり位置に対して、上下左右に10mm
- [ミゾ]:背幅の左右にそれぞれ10mm
- 塗り足しは、表紙の仕上がり位置より10mm以上外側まで作成してください。ドキュメントサイズ全面(断裁線)までの設定を推奨いたします。
- 重要な文字、デザインは表紙の仕上がり位置・ミゾ部分よりも3mm以上離して作成・配置してください。また、ミゾエリアへの重要なデザインはお避けください。
- 背表紙の文字は、背幅に収まる範囲でレイアウトしてください。
【参考】ガイドの作成方法
ここでは、A4サイズ(幅210mm×高さ297mm)仕上がり(背幅10mm)の上製本冊子を例に、表紙・本文のデータの作り方をご説明いたします。
基準となる長方形の作成
長方形ツールで必要なサイズの長方形を作成してください。(線あり塗りなし)
- 長方形を作成(4つ)
- [背幅]:※ページ数・紙種により変動するため、必ず計算してください(計算ツールの[A]の値)
- [表紙の仕上がり位置]:幅432mm×高さ297mm(計算ツールの[C]の値)
- [表紙の塗り足し]:幅452mm×高さ317mm
(表紙の仕上がり位置に対して、上下左右に10mmを足したサイズ) - 上製本冊子 表紙・本文・背幅サイズ計算ツール
整列(中央揃え)
作成した長方形をすべて選択した状態で、水平/垂直方向とも中央揃えにしてください。
- 整列ダイアログ
- [ウィンドウ]→[整列]
- 整列パレット
- 水平方向中央に整列/垂直方向中央に整列
ガイドを作成
- オブジェクトをガイド化
- 作成した長方形をすべて選択した状態で、
- [表示]→[ガイド]→[ガイドを作成]
ミゾ・文字切れガイドを追加
上記と同様の手順で、必要であればミゾ・文字切れガイドを作成してください。
- ミゾ(2つ)
- 幅10mm×高さ(仕上がりサイズ以上)
- 文字切れ
- 表紙の仕上がり位置・ミゾから3mm以上内側に作成
本文データの作成方法
本文データの作成に必要なサイズ
本文のサイズは、表紙サイズから縦横-6mm(上下左右各-3mm)で作成していただく必要があります。
下図を参考に、見開きデータ、または単ページにて作成してください。
(例)A4サイズ仕上がりの場合:[本文の単ページサイズ]幅204mm×高さ291mm、[本文の見開きサイズ]幅408mm×高さ291mm
見開きページでのレイアウトの際は、左綴じ・右綴じにご注意いただき、ページ配置にお気をつけください。
1ページ目と最終ページの配置にご注意ください。
ページの順序
ページ配置に関しては、下記の図を参考にしてください。
ファイル名はページ番号がわかるよう記載してください。(P01.pdf、P02P03.pdfなど)
※本文ページを一つのPDFファイルにまとめる場合は順番通りに並べてください。
新規ドキュメント設定
以下はIllustrator CCの場合の画面です。
- 新規ドキュメント
- [アートボードの数]:注文ページ数の半分+1
- [幅]:計算ツール[D]の幅の値×2/[高さ]:計算ツール[D]の高さ
- [裁ち落とし]:天地左右3mm
- [カラーモード]:CMYK
- [ラスタライズ効果設定]:高解像度(300ppi)
ガイドの設定
データ作成をされる前に、作成の補助となるガイド線を作成いただくことをおすすめしております。
アートボードよりも上下左右に3mmずつ小さい長方形を作成し、文字切れガイドとして目安にしてください。
また、アートボードのセンター(中央)にガイド線を作成し、綴じ位置として目安にしてください。
Illustrator PDF形式にてご入稿いただく場合、アートボードに沿ってPDFデータを書き出すため、トリムマークは不要です。
アートボード外にページの指示をしていただいても、ご入稿用PDFデータには反映されません。PDFファイルは必ずページ順に配置されているかご確認ください。また、その他加工等のための指示が必要な場合は、印刷・加工指示書を同梱のうえご入稿ください。
ページの順序
ページ配置に関しては、下記の図を参考にご覧ください。
ファイル名はページ番号がわかるよう設定してください。(P01.pdf、P02.pdfなど)
※本文ページを一つのPDFファイルにまとめる場合は順番通りに並べてください。
新規ドキュメント設定
以下はIllustrator CCの場合の画面です。
- 新規ドキュメント
- [アートボードの数]: 注文ページ数
- [幅・高さ]:計算ツール[D]の値
- [裁ち落とし]:天地左右3mm
- [カラーモード]:CMYK
- [ラスタライズ効果設定]:高解像度(300ppi)
Illustratorで作成したPDFデータのご入稿をされる場合は、IllustratorPDF入稿 印刷データ作成方法/注意点についても、合わせてご確認ください。
IllustratorPDF入稿 印刷データ作成方法/注意点