チラシを完成させるまでのプロセスと、チラシ作りのコツを紹介している「スーパーチラシ作成術」。第9回の今回は、Illustratorのレイヤー・レイヤーパネルについてご説明いたします。
レイヤーは「階層」「重ね合わせ」という意味です。その名の通りドキュメント上に階層を作成することができます。レイヤーを分けておくと、オブジェクトごとに異なる処理をしたい時や、重なり順を変更するときにとても便利になります。
チラシのように情報量の多いデザインを作成する際、必須といってもよい「レイヤー」の機能についてご紹介します。
レイヤーパネルについて
メニューバーの「ウィンドウ→レイヤー」にチェックを入れるとレイヤーパネルが表示されます。
レイヤーパネルの表示順が階層(重なり)の順番となります。左の図は新規レイヤーを2つ追加した状態です。
レイヤー1が一番下の階層となりその上にレイヤー2、そのまた上にレイヤー3という順番で重なっているということになります。
(´・ω・`)<レイヤーって慣れないと使いにくいんだよね。1つじゃダメなの?
チラシなどの情報量の多いデザインを作成するときは、レイヤーを分けることをオススメします。というのも、チラシを作る際“文字が写真の下になってしまい、読めない!”というミスが起こる可能性が高くなるからです。例えば、文字だけのレイヤーを作成し、常に一番上の階層にあるようにすると、このようなミスを防ぐことができます。
他にも“背景の色を変えたいけど、前面の文字と写真がジャマで選択できない!”なんてときには、「背景」以外のレイヤーをロック、もしくは非表示にすれば簡単に背景のオブジェクトを選択することができます。
また、写真など表示に時間のかかるオブジェクトが多く使われているレイヤーを非表示にしておくと処理にかかる時間を短縮できるので、作業も効率よく進められます。
ただし、レイヤーは使う枚数の分だけ余計にメモリを消費するので、枚数が極端に多くなるとメモリ不足を招くことがあるのでご注意ください。
レイヤーパネルの便利機能
コピー元のレイヤーにペースト
上の図のように、パーツごとにレイヤー分けたしたイラストをコピーし、そのままペーストすると、レイヤーがひとつにまとまってしまいます。それを避けるためにはレイヤーパレット右上のメニューから「コピー元のレイヤーにペースト」を選択します。すると、それぞれのレイヤーに分けてペーストすることができます。
オブジェクトの選択、移動
各レイヤーの右端(□部分)をクリックするとそのレイヤーにある全てのオブジェクトを選択することができます。
また、オブジェクトを選択するとレイヤーの右端に■が出ます。(○部分)■をドラッグ・アンド・ドロップすると別のレイヤーに移動することができます。
レイヤーを使いこなすには慣れが必要かもしれませんが、覚えておいて絶対損はしない機能です。ここではご紹介しきれなかった便利機能もたくさんありますのでぜひチャレンジしてみてください!
まとめ
レイヤーについてのご紹介が遅れてしまい申し訳ございません(>_<)
本来レイヤーの設定はデータを作り始める前にしておきたいことです。もしもこのブログを見ながらデータ作成をされている方がいらっしゃいましたら、まだ間に合います!そっと文字レイヤーと写真レイヤーを追加してみてください。^^;
データ作成の留意点+(プラス)「レイヤー分けとラスタライズの工夫(その1)」も参照してみてください。
次回は文字入力についてご紹介する予定です。
では、次回の【スーパーチラシ作成術】もお楽しみに☆
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