「もっと効率よくスピーディーにチラシをデザインしたい!」
「できるだけ手間を省きたい!」
そんなデザイナーさん向けの作成チュートリアル、チラシを完成させるまでのプロセスとチラシ作りのコツをご紹介している「スーパーチラシ作成術」。
第2回目の今回は、前回の「チラシのデザインラフスケッチの書き方」で作成したラフを元に、チラシのデザインの礎となる「枠」を作成していきましょう。
目次
なぜ「枠」が必要なのか?
(´・ω・`) < なぜ「枠」が必要なの?
チラシをデザインする際は、掲載する内容に対するスペースを「枠」を使って美しく割れるかで仕上がりに大きく差が出ます。
新聞折り込み等で見かけるチラシ、よく見ると、スペースの割り方が美しく、枠のラインもきちんと揃っていますよね。
ラインが揃っていない、なんだかガタガタして見にくい…なんてことにならないよう、丁寧に作成していきましょう。
1.デザイン作成するための、サイズの初期設定をしよう
ではさっそく『A4サイズ(幅297mm×高さ210mm)』のチラシを作成していきます。
ここでは、Adobe Illustratorを使用したデータ作成をご紹介していきますが、その他アプリケーションでもデータ作成は可能です。
データ作成の初期設定については、「アプリケーション別データ作成ガイド」をご参考にご覧下さい!
サイズ指定のための「トリムマーク」を作成する
まずは、仕上がりサイズのA4サイズ(幅297mm×高さ210mm)の長方形を作成し、それに対してトリムマークを作成します。
このとき、基準となる長方形の「線/塗り」の色はともになしに設定し作成してくださいね!これが、仕上がりの線(断裁線)となります。
トリムマークの作成方法についてより詳しい手順は、Illustratorのデータ作成ガイド「サイズとトリムマーク(トンボ)設定方法」をご覧下さい。
2.紙面全体に「大きな枠」を作成しよう
つぎに、デザインする範囲全体に対して、大きな「枠」を作成します。
今回は仕上がり線(断裁線)から3mm内側の範囲に収まるように作成します。
この枠のサイズは、仕上がりサイズがA4サイズ(幅297mm×高さ210mm)からの、上下左右に3mm小さいサイズですので、幅291mm、高さ204mmとなります。作成した枠は、全体の中央へ配置してください。
これが、全体の一番外側にあたる「枠」となります。この枠の中に、掲載内容を作成していきます。
紙端にもっと余白が欲しい場合は、仕上がりサイズよりも上下左右に5mm?10mm小さな枠を作成されても良いでしょう。
3.作成したラフをもとに、細かく枠を割ってみよう
ラフ作成時には、だいたいのスペースの大きさや割合を目安で決めていました。
これをもとに考えれば、「2」で作成した大きな枠に対して、どの程度の大きさで枠を割れば良いのか想像できます。
例えば、紙面下の日替わり商品掲載部分は、全体の高さの4分の3程度を占めています。
ですので、この範囲の枠を作成するには、まず「幅291mm×高さ146mm」の四角形を作成し、そこからタテに3等分したり、上下に2等分したりして、枠を割っていけば良いのです。
しかし、枠を割る作業は結構手間がかかるものです。(ノω・、) ウゥ・・
枠ひとつひとつの大きさは計算しなくてはなりませんし、枠と枠との「すきま」も考えなら、均等に枠を割っていくのは大変ですよね。
そこで、次回は、Illustratorでの枠の割り方についてもっと効率的で簡単・スピーディーな方法をご紹介したいと思います。
ぜひお楽しみに!(´・ω・)ノ
【PR】写真や小さな文字も美しく再現、ウエーブのチラシ印刷
ウエーブのチラシ印刷は、高精細オフセット印刷とオンデマンド印刷の2種類の印刷方式でご提供しております。
- 高精細オフセット印刷
品質重視、小ロットから大ロット向け。一般的な商業印刷で用いられるオフセット印刷よりも網点が微細なため、印刷データの細部まで表現力が高く、色鮮やかに仕上がり。翌日出荷からリーズナブルな長納期プランまでご用意しております。 - オンデマンド印刷
小ロット向け、短納期。高精細オフセット印刷よりも品質は劣りますが、それでも家庭用やオフィス向けプリンターよりも格段に高品質です。
ぜひ、ウエーブのチラシ印刷をご利用ください。
関連記事
<スーパーチラシ作成術>
- 第1回「チラシのデザインラフスケッチの書き方」
- 第2回「チラシ作成の基準となるサイズ設定と『枠』の割り方」
- 第3回「Illustratorの変形パレットを使って『枠』を割る方法」
- 第4回「Illustratorの段組設定を使って簡単に『枠』を割る方法」
- 第5回「Illustratorの『パスのオフセット』でひとまわり小さい枠を作る方法」
- 第6回「チラシの見出しタイトルを作る?フォントの選び方篇?」
- 第7回「『アイキャッチ効果抜群のタイトル』の作り方 -色の選び方篇-」
- 第8回「チラシの見出しタイトルを作る -様々な表現方法-」
- 第9回「Illustratorのレイヤー・レイヤーパネルの使い方」
- 第10回「文字を入力しよう(Illustratorの文字組アキ量設定)」
- 番外編「Illustratorのスレッドテキストオプションを使ってみよう!」
こちらのデータ作成チュートリアルもどうぞ!