映画やコンサート、ライブなどをはじめ、身近にあるチケットですが、手に取ったとき「チケットって、大きさは決まっているのかな?」という疑問を感じたことはありませんか?制作する側としては、もし規定があるならば順守しなければいけません。
今回は、チケットのサイズについてご紹介します。
チケットのサイズに規格はあるのか?
まず結論からいってしまうと、チケットのサイズに明確な規格はありません。発行元によってサイズは異なり、自由に設定されています。
これはチケット全般にいえることで、同じ種類のチケットでも様々なのです。
とはいえ用途が同じであれば、チケットの大きさは類似しますので、ある程度の統一性は生まれています。例えば、複合商業施設や商店街など、多店舗展開している場合は同じサイズのチケットを用いるケースが多いですよね。用途や役割によってチケットサイズは設定されています。
適切なチケットのサイズとは?
前述した通り、チケットのサイズは基本的には自由に設定・作成できますが、チケットのユーザー(受け取る側)のことを考慮したサイズにするべきです。持ち歩くのに邪魔になるほど大きいサイズや、なくしてしまうほどの小さなサイズでは困りますよね。
また、盛り込む情報量によっても適するサイズが変わります。チケットの内容によって記載すべき情報量も異なるため、必要な情報を十分に盛り込めるチケットの大きさが必要となります。
映画チケットのサイズ
ここで、映画のチケットを例に挙げ、適切なサイズについて考えてみます。
チケットは消耗品のため、コストを重視すると小さなサイズを選択しがちです。しかし、チケットのサイズは、ユーザビリティ【使用性】使いやすさ、使い勝手の意味を意識して決めます。
映画チケットには、前売りチケットと当日チケットの2種類のチケットがあります。
前売りチケット
前売りチケットの特徴は、縦長で映画ポスターのようなデザインが施され、チケット下部が切り離せるようになっているものが主流となります。
サイズとしては、55ミリメートル×150ミリメートル程度が多く見られます。これは1万円の紙幣が76ミリメートル×160ミリメートルのため、そのサイズと同等かやや小さく設定することで、チケットを財布に入れて持ち運ぶことができるためです。チケットの紛失リスクを軽減し、長財布を使えば、チケットを折り曲げることにもならずに済むサイズとなっています。
映画好きのユーザーは、残った半券(チケットの上部)は持ち帰ってこれをファイリングして保存するそうです。当日購入では得られないデザイン性を持たせることで特別感を与えてくれます。
当日券
映画館によって様々なサイズとなっています。 前売りチケットのようにデザインが施されているケースは少なく、その多くは手のひらサイズのチケットとなっています。 当日券は発券後すぐに使用することがほとんどで、発券直後の使用なら手に持ったまま受付スタッフに渡すため、それを踏まえたサイズ設定となっています。
適切な情報量
映画のチケットなら最低限掲載する情報は「作品名」「上映時間」「上映シアター」「チケット価格」などです。
前売りチケットの場合は、映画のポスターイメージをメインに配置するとよいでしょう。当日券の場合は、「上映映画タイトル」「上映時間」「座席番号」を目立たせるなど、観客・スタッフに分かりやすい内容を心がけるとよいでしょう。
まとめ
映画のチケットを例に、前売り用、当日券など用途に応じたサイズの設定方法をご紹介しました。
例えばこれが割引券となると、定価や割引後の金額、割引率、商品名に加え、割引対象の商品画像などがあると親切です。情報を網羅するために、チケット自体を大きくする必要があるかもしれません。
チケットサイズに規定がないとはいえ、何でも良いというわけではありません。あくまで目的・用途を踏まえつつ、受け取り手の立場になったときに最適なチケットの大きさというものがあります。何に用いて、そのなかでどういう情報を伝えなければいけないのか、よく検討しましょう。
サイズを変えないまま情報を詰め込み過ぎると、チケットに書かれた内容が分かりにくく可読性を下げてしまいます。チケットを作成する際は、サイズと情報量を比べ、適切なサイズで作成することが大切です。
【PR】自由なサイズで作成OK!チケット印刷
ミシン目加工込みで自由なサイズ設定が可能な「チケット印刷」。オフセット印刷なら最大5万部までご対応、オンデマンド印刷なら豊富な紙種(16種類)からお選びいただけます。
連続した数字を印字できる「連番印字」、異なる文字列を印字できる「バリアブルテキスト印字」もオプションでご対応可能です。映画や演劇のチケットはもちろんコンサートやライブ等、様々な用途にご利用ください。