印刷用語集

2007.12.21  

高精細印刷その1 網点とは

ウエーブではご注文いただいた全てのオフセット印刷物を、AMスクリーニング240線またはハイブリッドスクリーニングの高精細印刷にてお届けしています。

しかし高精細印刷ってなに?という方も多いはず。
言葉は聞いたことがあるけど内容はよくわからない高精細印刷について、今回から数回に分けて簡単に説明します。今回はまず印刷の表現技術、網点についてです!

網点とは

網点とは印刷物を構成する細かい点のことです。新聞記事の写真を近くで見ると点が見えますよね。これが網点です。
印刷はインキを乗せる部分と乗せない部分によって構成されます。これに網点技法を加えることにより、写真やグラデーションの階調を滑らかに表現することが可能となりました。

例えばグレーを表現する場合は、白い背景の上に黒い小さな点を並べます。離れて見ると、点が小さいため人の目にはグレーに見えます。
黒い点の大きさや密度によってグレーの色の濃さを変えて表現することができます。

グレー濃淡

一般的にカラー印刷の際にはシアン(C)マゼンタ(M)イエロー(Y)ブラック(K)の4色のインキを使います。印刷データから各色のインクの網点パターンを作成し、これらを重ね合わせることにより色を表現しています。

例えば シアンとマゼンタの2色で作成されたオブジェクトの場合、シアンとマゼンタの網点を重ねます。

C+M

網点を重ねる際にモアレ(干渉縞)が発生するのを防ぐため、各色の網点の配列に一定の角度をつけます。
印刷物をルーペで拡大すると網点を見ることができます。みなさんもぜひ確認してみてくださいね。

高精細印刷についての第2回目はスクリーニングについてです。AMスクリーニングとFMスクリーニングの違いについて解説します。お楽しみに。

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