オフセット印刷の場合、みなさんからご入稿いただいたデータを網点に変換し、印刷機にセットする版を作成します。このご入稿データから網点へ変換する技術をスクリーニングと呼んでいます。
スクリーニングにはAMスクリーニングとFMスクリーニングがあり、網点表現の規則性が異なります。”高精細印刷”第2回目の今回は、AMスクリーニングとFMスクリーニングの違いについての簡単な解説です!
網点については先日簡単な解説をしましたのでぜひご参照ください♪
AMスクリーニングとは
振幅変調を意味する、Amplitude Modulation Screening(アンプリチユード・モジュレーション)の略です。
色の濃淡を等間隔に並んだ網点のサイズの変化により表現します。色の薄い部分の網点は小さく、色の濃い部分の網点は大きくなります。現在、最も一般的な方式です。
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FMスクリーニングとは
周波数変調を意味する、Frequency Modulation Screening(フリーケンシー・モジュレーション)の略です。
色の濃淡を網点の大小で表現するのではなく、均一で小さな点の密度の変化により表現します。色の薄い部分の密度は低く、色の濃い部分の密度は高くなります。
1983年(昭和58年)ドイツのダルムシュタット工科大学のゲルハルト・フィッシャー氏が考案した方式です。
ハイブリッドスクリーニングとは
ハイブリッドスクリーニングは、AM/FMの2つのスクリーニング技術の長所を組み合わせたクロス・モジュレーション(XM)スクリーニングです。
中間調にはAMスクリーニング240線を用いることで、白飛びのない滑らかな平網の階調表現を実現。ハイライト及びシャドウ部には、FMスクリーニングの技術を用い、印刷適性を考慮した網点サイズで密度を変調することで、高い線数であっても優れた階調再現が行えます。
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AMスクリーニングとFMスクリーニングは、濃淡の表現方法が違うんですね。また、これら両方の良いとこどりのハイブリッドスクリーニングというのもあるんですね。
高精細印刷についての第3回は”一般的な印刷と高精細印刷の違い”についてです。こちらもお楽しみに♪♪♪