裏移りとは
「裏移り」とは印刷物を重ねた際に、重なり合う紙にインキが移ってしまうことです。
オフセット印刷機では印刷直後の紙が高速で積み上げられていくのですが、印刷後間もない紙はインキが乾燥していないのでそのまま重ねるとインキが上下の紙について汚れてしまいます。
そこで裏移りを防ぐためにパウダーと呼ばれる微粉末を使用し、紙と紙との間に隙間をつくります。これである程度までインキの付着を防ぐことができるのです!
印刷する用紙や濃度、デザインによって裏移りの有無や程度は変わります。化粧断裁時には印刷物に圧力がかかるので若干の裏移りは避けられない場合もあります (´_`。)
ウエーブでお取り扱いしている用紙の中で最も裏移りが発生しやすい用紙は「サテン金藤」です。サテン金藤でのご注文の際には、インキを多量に使用するデザインは避けることをおすすめします。
ところで裏移りによく似た言葉で「裏抜け」というのがあります。
こちらはインキが紙に染みその裏まで染み出してしまう現象を指します。