印刷のウエーブをご利用いただきありがとうございます。データチェックの佐藤です。
今回は「塗り足し」について丸々一記事書かせて頂きました!どうぞ最後までお付き合いください~m(_ _)m
そもそも塗り足しとは?
塗り足しとは、背景色または配置していただいた画像の上下左右を仕上がりサイズからそれぞれ3mm程度外側へのばす事を指します。
入稿いただいたデータの不具合として、「塗り足しなし」はかなり上位の理由です。
>>塗り足しのページはこちら
なぜ塗り足しが必要なの?
まず印刷物は最初から、仕上がりサイズの紙に印刷するわけではありません。
名刺なら91mm×55mmの1枚の紙に直接印刷するのではなく、大きな用紙に複数の名刺データを印刷します。
その後印刷物を仕上がりサイズに切り揃えるんですね。
その際、複数の用紙を一度に断裁するので、切り落とし位置に多少のズレが生じることがあります。ズレが生じると、紙端に紙の地色が白線のように出てしまいます。
つまり、ワンランク上のキレイな印刷物を仕上げるために「塗り足し」の作成は重要なのです!
入稿に不安なお客様は・・・
色々と説明させていただきましたが、「塗り足し」は印刷の業界用語でもありますからね。
ホームぺージの説明を見ただけでは「良く分からない」という方も多く、実際にお電話にてご説明させていただく機会も多いんです。
そ・こ・で!入稿前に仕上がりが不安なお客様に私からのワンポイントアドバイス!入稿予定のトリムマーク付きのデータをご家庭のプリンターでプリントアウトしてみましょう!
そこから内側のトンボを基準に、切ってみてください。(カッター等を使用する際は十分に気をつけてくださいね)
どうでしょうか?先程説明させて頂いた通り、塗り足しの処理をしていれば、切った際に多少ズレてしまった場合も、紙端に紙の地色が白線のようには出ていないハズです。
実際に体感していただくと「実に簡単!」と言う事が分かります。しっかりとした印刷物にするには「塗り足し」などにも細かいポイントにも注意していくことが大切です。
よくある修正講座【あと一歩な塗り足し】
画像の左の塗り足しはおしいですね。
背景はきちんと塗り足しを作成し伸ばしていただいているのにイラストの部分は伸びていない。
結果断裁時にズレが生じた場合、背景色とイラストの間に隙間が・・・(;´゚д゚`)
このような場合はイラスト部分にも塗り足しを作成していただくと、キレイな仕上がりになりますね∑d(゚∀゚)good!
【番外編・塗り足し作成のチョイワザ】
イラストレーターで作成しているものは比較的簡単に塗り足し処理が可能な場合が多いです。
ただ、写真の場合は調整するのが難しい場合があります。
そこで!便利なチョイ技をご紹介。右図のように写真の端の部分を塗り足し分コピーし反転して貼り付けることで、塗り足しを作成する事が可能です。
こうすれば、断裁後も違和感なく仕上がります。
いかがでしたか?少しの工夫で印刷物の仕上がりが変わります。「塗り足し」をきちんと作成し、ワンランク上のキレイな印刷物を作りましょう!