いつも印刷のウエーブをご利用いただきありがとうございます。
突然ですが、皆さんはイラストやデザイン制作をどのデバイスでされていますか?最近はパソコンではなくタブレットやスマホをメインで使われている方も多いようです。いやいや、すごい時代になりましたね…!
さて本日は、「スマホアプリで作成した印刷データ」についてのご紹介です。お客様からお問い合わせもよくいただきます。印刷はできるのか、どうすれば印刷データとして入稿できるのかをご案内いたします!
スマホで作ったデータは印刷できるの?
多くのお客様より問い合わせいただく質問です。弊社では「弊社指定の作成方法の元で作られたデータであれば問題ありません。」とお答えしております。
サイズ・画像解像度・塗り足しなど弊社指定の設定で作成されているデータであれば印刷が可能です。過去にはデータ作成が可能でも、サイズ指定や画像解像度が設定できないアプリがあったため、スマホアプリで作成された印刷データはお受付できないことがありました。
しかし、最近では詳細設定がでたりパソコンと連動してデータを作成できるアプリが増えました!データ作成の注意するべきポイントを抑えれば、スマホやタブレットだけでも印刷データが作成できます。
データ作成時に注意するポイントは?
フリーソフトやスマホアプリなどでデータ作成をした方は、「画像ファイル入稿」が最適です。jpg、pngといった画像ファイル形式にて印刷データを入稿するため、作成元のアプリを気にする必要はありません。
4つの項目に注意
画像ファイル入稿では、以下の4点がしっかり作成されていないと「不備データ」になります。画像ファイル入稿についてのページをご確認いただき、それぞれの商品に適した印刷データを作成してください。
画像ファイル入稿 印刷データ作成方法/注意点
- サイズ設定
- 解像度
- 塗り足し
- カラーモード
※RGBカラーモードで入稿された場合、弊社にてCMYKカラーに自動的に変換いたします。色合いに差が出てしまい、仕上がりが異なってしまうためご了承ください。
どんなアプリなら大丈夫?
実際のところ、このアプリで作成いただいたら大丈夫です!とは言えず…弊社のデータ作成ガイドでご案内している設定どおりに作成できるかどうかが、判断基準となります。
今からアプリをお選びになる場合は、以下3点の設定が可能であれば印刷に適したデータが作成できますよ。
- サイズの設定が自由にできるか
- 解像度設定が300dpi以上にできるか
- 保存形式(jpg、png、psdなど)が選べるか
最近のお問い合わせですと、「Canva(キャンバ)」「CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオ ペイント)」「ibis Paint(アイビスペイント)」といったアプリで作成されている方が多くみられます。
タカハシ調べによると、「CLIP STUDIO PAINT」「ibis Paint」はスマホアプリからでも、サイズの詳細設定や解像度設定ができました。塗り足しサイズを含めたサイズ設定や300~350dpiの画像解像度設定が可能なため、印刷に適したデータを作成することができそうです。
無料版のCANVAについて
無料版のCANVAは、解像度の指定が自由にできないようなので注意が必要です。ポイントは以下のとおりです。
- まずはじめに、「画像ファイル入稿:サイズの設定」を参考に、塗り足しを含めた印刷物のピクセル数を確認する。(解像度は350dpi)
- CANVAでカスタムサイズのデータを作成する。サイズの欄には、先ほど確認したピクセル数を入力する。
- デザインが完成したら、画像形式(png)で書き出す。
- 解像度の変更が可能なアプリを使い、先ほど書き出した画像の解像度を350dpiに変換する。
4.に関して付け加えると…
例えば、CLIP STUDIO PAINTで塗り足しサイズを含めた350dpiのキャンバスを作成し、そこにCANVAで作成した画像を貼り付けて、画像ファイルに書き出す。という方法があります。(書き出し後の画像については、見た目に問題がないかなど十分にご確認ください。)
ご注意ください
多くのスマホアプリではカラーモードの選択ができず、作成したデータはRGBカラーモードになっていることがほとんどです。そのため、RGBカラーモードのまま入稿するか、CMYKカラーを扱えるパソコンやタブレットに移行して調整する作業が必要になります。
また、スマホアプリの場合は、文字切れや塗り足しのガイド線が設定できないことが多いため、印刷物の端に切れてはいけない文字やオブジェクトを配置する際は十分にご注意ください。
なお、弊社では、これらのアプリに関するお問い合わせは承っておりません。
スマホやタブレットで名刺やポストカード、冊子まで作れる!
本日ご紹介したデータ作成時のポイントに注意して印刷データを作成すれば、名刺やポストカードの小物から中綴じ冊子などのページ数がある印刷物もスマホやタブレットで作成できます!
スマホアプリは無料や安価で手に入れられるものが多く、気軽に印刷物作成に挑戦できます。印刷物作成のはじめの一歩として、スマホやタブレットで作成したデータを印刷してみるのも良いかもしれませんね。