いつも印刷のウエーブをご利用いただきありがとうございます。
タカハシです。
秋…と言いつつも最近の寒さは冬に近づいていますね。
先日書庫を整理しておりましたら、コミケ限定デザインのWAVEオリジナルクリアファイルを見つけました。よく見ると、部分的に透けるようなデザインになっていますね。
今回は「部分的に透けるクリアファイルの活用」についてご紹介してまいります。
部分的に透けているデザインとは?
PP素材のクリアファイル印刷は、白インクを使い部分的に透ける・透けない箇所を作ることができます。
フルカラークリアファイルの特徴は、CMYKの4色にプラスして白版(白インク)の有無が選択できます。ご注文時に【白版なし】を選択した場合、中に挟んだ内容物まで透けてしまいますが、【白版あり】を選択すると内容物は透け難くなるのです。部分的に透けるクリアファイルは、この特徴を活かして作成されています。
具体的にどのような状態になるかと言いますと、写真の真ん中の四角い吹き出しと両サイドの吹き出しには、白インクがのらない仕様になっています。
そのため、裏面が透けて見えています。それ以外は白インクをのせているため透け難くなっていますね。
入稿データを見てみよう
では、このクリアファルがデータ上ではどのような状態になっているのか、Illustratorデータをご紹介していきます。入稿データは「プロセスデータ(CMYK)」と「白版データ」の2種類です。
1.プロセスデータ
プロセスデータは以下のような作りですね。プロセスデータは、チラシなど他商品の入稿データと同様にテンプレート内に塗り足し、文字切れを注意しながらデザインを配置していきます。
プロセスデータでは、オブジェクトがのらない部分は印刷されません。
2.白版データ
白版データは以下のようになっています。白インクを表すオブジェクト(青色の部分)は専用のスウォッチカラーで作成します。
よく見ると先ほど「透けている」とお伝えした吹き出し部分は、くり抜かれています。
白版データでは、オブジェクトがのらない部分は白インキで印刷されません。
プロセスデータと白版データを合わせると…
プロセスデータと白版データの組み合わせにより、以下のような表現が可能になります。
- プロセスデータ・白版データ双方にオブジェクトがのっていない部分 … 素地の色(少し白濁した透明)
- プロセスデータ・白版データ双方にオブジェクトがのっている部分 … 透け難いカラー
- プロセスデータのみにオブジェクトがのっている部分 … 透けるカラー
- 白版データのみにオブジェクトがのっている部分 … 透け難い白
このように印刷でできる表現の幅がすごいんです。なんだかワクワクしてきませんか?
部分的に透けていると何ができるか
部分的に透ける表現を用いることで、さまざまな用途に活用ができます。例えば、内容物を一部見せることでどんなものが入っているか、興味を持たせることができます。
ちなみに、右図のコミケで配布されたクリアファイルは、中央の吹き出しから内容物の一部が見える仕様になっていました。
何が入っているのか少し気になりますよね。
当時はサプライズで1,000円オフのクーポンコードが記載されたチラシが入っていたそうですよ。
デザイン性を上げる他に内容物を読んでもらうための導入として使うことができますね。
白版があるからこそ面白い!
このような感じに「CMYK」、「白」、「CMYK+白」を組合わせたり、書類を入れた場合の仕上がりなどもイメージしていくと、クリアファイルはさまざまな表現ができる印刷物になります。
11月はデザフェスもありますし、直近ではハロウィンも!クリアファイルがグッズとして活躍できるイベントがたくさんあります。
白版を工夫したステキなクリアファイルを作成してくださいね。
詳しい仕様や価格に関しては、商品ページをご覧ください。
「クリアファイルの透け具合などを実際に見てみたい!」と思われる方は、無料のサンプルをご用意しております。ぜひ資料請求フォームよりご請求ください。
資料請求フォームはこちらこの記事は2011年2月10日に更新したものを、2022年10月13日に再編集しています。