書類を挟んだり仕分けしたりと、あらゆるシーンで活躍するクリアファイル。配布用の販促ノベルティやイベントでの販売用としてもご利用いただける人気の商品です。
クリアファイル印刷についてよくいただくお問い合わせが「白版」について。白版について、いまひとつイメージがわかない…使いドコロが分からない…という方が多いようです。
そこで今回は「白版」とはなんなのか?!白版がどのような役割を果たしているのか、クリアファイル印刷の白版についてご紹介していきます。
2018/2/15 記事を一部修正しました。
クリアファイルの印刷工程
まず、白版を語るにはクリアファイルの印刷工程から!ということで、クリアファイルの印刷工程について簡単にご紹介します。
弊社にて取り扱いのあるクリアファイル印刷にはオフセット印刷とオンデマンド印刷がございます。
オンデマンド印刷のクリアファイルの場合
フルカラー(CMYK)で印刷し、「白版データ」を元に白インキを二度刷りします。
オフセット印刷クリアファイルの場合
フルカラー(CMYK)で印刷し、「白版データ」がある場合は白インキを印刷します。白版なしでの印刷も可能です。
※素材(PP)の裏面にデータを反転した状態で印刷します。
なぜ、オンデマンド印刷の場合は白インキを二度刷りするのか?
オンデマンド印刷の場合、素材(PP)へのインキの定着がやや弱く、プロセスカラーのみの印刷ではインキ剥がれや色落ちが発生してしまいます。白インキを2度刷りすることで印面の強度を向上させ、トラブルの軽減に努めています。
オンデマンド印刷の場合には、プロセスカラー(色)を印刷する位置には白版の配置をお願いしております。インキ剥がれや色落ちなどのトラブルを避けるため、オンデマンド印刷では色つきで透けるタイプのクリアファイルはおすすめしておりません。
PP素材の透け感を最大限に活かすなら、オフセット印刷のクリアファイルがオススメです。
オフセット印刷は、インキ・印刷方式が異なるため白版なし・プロセスカラーのみでの印刷が可能です。つまり、色つきで透け透けの仕上がりもご対応可能ということですね。
「白版」の役割
「白版」はオンデマンド印刷の場合は、上記でご説明したとおり印面の強度の向上という役割があります。それ以外の役割についてもご紹介します。
クリアファイル印刷は紙ではなく、透明のPP(ポリプロピレン)へ印刷します。PP自体は無色透明です(やや白濁はしています)。カラーインキを載せても透け感は残ります。
そこで「白版」を配置し白インキを載せることで、透けにくい仕上がりとすることができます。
つまり、裏表異なるデザインにしてもそれぞれが邪魔をしない、またファイルにはさんだ内容物が透けにくい仕上がりとなります。
「白版」の使いドコロ
「白版の使いドコロがやっぱりよくわからない…」というお客様。オンデマンド印刷の場合は、色の載る部分へはすべて白版を配置すればよいので迷う余地はないのですが、オフセット印刷の場合は悩ましいところ…
クリアファイルは透明な素材で表裏が必ず重なりますが、データの作成時に表裏の重なりと透け感がイメージしにくいというものありますよね。
写真や文字など、しっかり見せたい・読ませたい部分には「白版」を配置してください。迷ったら全面に白版を配置してもいいかもしれません。
- 表裏が重なった部分の透け感を楽しみたい
- 部分的に透明部分を残して内容物との組み合わせを楽しみたい
- 「白インキ」での表現を楽しみたい
など、白版の使い方はアイデア次第で紙への印刷物とは異なるステキな表現もできますよ。白インクでの表現の可能性もデザインの幅もグッと広がりますね(*´艸`*)
「クリアファイルの透け具合・仕上がりなどを実際に見てみたいなぁ」とご興味をお持ちの方は、無料サンプルをご用意しております。資料請求フォームよりご請求ください。