早いもので2010年も残りわずかとなりました。忘年会にクリスマス、大掃除…と年末はイベント目白押しです。
ところでみなさま、もう年賀状の準備はお済みですか?
電子メールでの新年の挨拶も手軽で良いものですが、やはり新年に自宅に届く年賀状はうれしいものです。
ひと昔前…年賀状の作成の花形といえばプリントゴッコでしたね。
思えば自分で版を作り印刷するという経験をしたのはこの頃が初めてでした(‾∇‾)遠い昔の話です…
刷版とは
さて、オフセット印刷で実際の印刷に使用する版のこと(またはその版を作成すること)を「刷版(さっぱん)」と言います。CTP(Computer to Plate)のPlateの部分ですね。
弊社のオフセット印刷に使用される版(原版)は、アルミ板に感光剤を塗布したPS版です。
原版をプレートセッターに通し露光→現像することで、印刷に使用する版(刷版)を出力します。
PS版は、露光すると光の当たった部分の感光剤が硬化し、光の当たらなかった部分の感光剤は現像液によって洗い流されます。感光剤が洗い流された部分は親水性を持ちます。 感光層にはインキが付き、親水性層にはインキが付かないという仕組みになるわけです。(オフセット印刷についての過去記事はこちら)
※水なし印刷の場合はアルミ板にシリコンゴムを裏打ちした水なし印刷用の版を用います。この親水性層の部分がシリコンゴムで代替され、湿し水なしでもインキをはじく仕組みとなっています。
実はオフセット印刷の一連の工程の中でコストがかかるのが、この刷版の部分です。刷版は一度の印刷にのみ使用されます。また一度の印刷でCMYK4枚の刷版が必要となります。
100部印刷するにも10000部印刷するにも刷版は同じ数だけ必要です。オフセット印刷で部数が多い程1枚の単価が下がる理由はココにあるわけですね。