研究の成果をプレゼンテーションする場である学会。ポスター掲示によるプレゼンテーションを見かけることもあります。
学会発表でプレゼンテーション用のポスターを制作する際「どんなことを考えて作ればよいのか」「何をポイントにするのか」。ここでは、ポスターを学会や展示会場で用いる際の役割とポイントについて解説していきます。
目次
大学の学会発表で用いられるポスターの役割
大学の学会発表で使用するポスターの役割は、研究の成果や研究内容を分かりやすく掲示することです。
特に学会発表用のポスターを作成するときに大切なことは、難しい内容をいかに分かりやすく表現できるかどうかです。専門的な難しい内容を噛み砕いて分かりやすく解説することで、広く多くの人に興味を持ってもらうことができます。
また、内容を紙面にまとめる作業の中で、発表者自身も理解をより深めることもできます。
学会発表のポスターでは、口頭によるプレゼンテーションを紙面に分かりやすくまとめることが大切です。ポスターの中で発表内容や研究内容の大まかな内容を理解してもらうことが重要な役割となります。
研究内容を視覚的に訴えて、内容に興味を持ってもらえれば、学会発表も最初から関心のある姿勢で聞いてもらえることでしょう。
プレゼンテーションで用いられるポスターの役割
口頭でのプレゼンテーションの補助資料としてポスターを使用することも効果的です。
スライドや動画と異なり、見る人が必要な情報をじっくり読むことができる点がポスターによるプレゼンテーションのメリットです。
学会・プレゼンテーション用のポスター作成のポイント
図表やグラフを活用
ポスターは相手へ視覚的に情報を伝えるものとして、実際の発表内容を、ただ聞くより分かりやすく伝えられるメリットがあります。では、視覚的にアピールするためにどうすればよいのでしょうか。
たとえ学会発表用のポスターであっても、専門的な内容を文字や文章で表現することは避け、写真やグラフ、イラスト、図表などを利用します。だれでも分かる図説や写真を使うことで、視覚的なアピールが高まり、多くの人に研究内容について興味を持ってもらうことができます。
図表やグラフ、色分けを工夫すると情報が整理されて分かりやすくなります。特に色分けでは、特に強調したい部分を表現したり、注目させたい部分を色分けすることで紙面にメリハリを出すこともできます。
紙面は目線の動きに合わせ、上から下、左から右という流れで伝えたい内容をまとめます。
情報はシンプルに
ポスターをプレゼンテーションで使用する場合は、たくさんの情報を入れ過ぎないよう注意します。
細かい内容はポスターにすべて盛り込まず、まずは内容に興味を持ってもらうことに重点を置きます。ポスターを見て興味を持った人に対し、プレゼンテーションの場で直接解説すれば問題ありません。
シンプルにまとめて見やすいポスターは、プレゼンテーションの目的や内容を効果的に伝えることができます。
学会発表というシチュエーションでは、どうしても研究してきた成果をアピールしたくなるもの。しかし、その内容をあえて文字で表現しないことで、より訴える力が増すのです。
掲示スペースも考慮
ポスターを使用するプレゼンテーションは、会場の広さを考えて、遠くの人まで見える大きさのポスターにしておくことも大切です。
しっかり考えてデザインしたポスターを用意したのに、「気づいてもらえない」「読んでもらえない」という事態は避けたいものです。
また、展示・掲示するスペースを考慮して、ポスターの枚数を検討します。枚数に限りがある場合は、掲載する情報に優先順位をつけて、結論や伝えたい内容が効果的に伝わるよう構成を工夫します。掲示場所に応じて文字や図説のサイズ等も考慮します。
あらかじめ、会場・スペースの広さを確認してからプレゼンテーション用のポスター作成を進めましょう。
まとめ
大学の学会発表は、多くの人が注目しているものです。そのため学会発表のポスターは、学会発表を成功させるために非常に重要な役割を担っているといえます。
学会発表のポスターは発表内容を簡潔に分かりやすく伝え、さらに注目されるように作成することが大切です。大まかな点を伝えて、デザイン的にも注目される要素があれば多くの人が「学会発表を聞いてみたい」と思うことでしょう。
学会発表のポスターを作成するときには、まず何をポスターで伝えるかを吟味してください。
そのうえで内容をできるだけ分かりやすく伝えられるよう、写真やイラストを活用しながらまとめていくようにします。配置やデザインによって見やすさが違ってきますので、ぜひ客観的に見ながら伝わりやすいポスターを作成してください。
【PR】学会ポスターもおまかせ!1部から作成できる「ポスター印刷」
定番のA2サイズ(594mm×420mm)から最大B0サイズ(1456mm×1030mm)まで、学会発表やプレゼンテーションで仕様できるポスターを1部から作成可能です。
写真や図説の再現性の高い「フォト光沢紙」、反射を抑えた「半光沢紙」、破れにくく耐水性の高い「ユポ紙」をご用意しております。
PowerPointなどのMicrosoft Officeソフトでのご入稿にもご対応可能です。
「パネル印刷」を利用すれば、厚みのあるメディア(スチレンボード)に貼り合わせてお届けいたします。貼り合わせタイプのパネルは1部から(※)ご対応しております(※フォト光沢紙(半光沢紙)+スチレンボード・A2サイズ以上)。パネル印刷の定型サイズ(A3/A2/A1/A0/B3/B2/B1)ならアルミフレームをオプションで取り付けいたします。届いたらすぐ展示/掲示できて便利です。