販促/マーケティング

2016.07.22  

制作前に必ず確認!チラシに用いる画像やキャラクターの著作権

制作前に必ず確認!チラシに用いる画像やキャラクターの著作権

チラシ制作時には文章のほか、画像やキャラクターのイラストなどを掲載することが少なくありません。画像やイラストは、自作するという方もいるでしょう。

しかし、インターネット上に掲載されている画像を用いたり、あるいはキャラクターを使ったりする場合には、著作権について注意しなければいけません。もし著作権を侵害するような事態となれば、それが大きな問題へと発展しかねないのです。

ここではチラシによく用いられる、画像やキャラクターの著作権について解説します。

そもそも著作権とは?

チラシのデザインやそのなかで用いられているイラスト、ロゴ、画像など、これらすべてに著作権が存在します。おそらく著作権について、言葉自体は多くの方が聞いたことがあると思います。しかしながら、「著作権とは何なのか?」と聞かれると、明確に答えられる方は少ないはずです。

著作権とは著作者の権利

そもそも、この著作権とはいったい何なのでしょうか?

著作権は知的財産権に含まれます

著作権とは、知的財産権というものに含まれ、簡単に言うとその制作物(=著作物)を価値ある財産とみなし、ほかの人はそれを許可なく勝手に使ってはいけないとするものです。その権利は当然ながら制作者にあり、もし著作権に違反して勝手に使用した場合、著作権侵害として訴えられてしまう可能性もあります。

著作権が発生する制作物

ただし著作権は、何にでも存在するものではありません。
著作権法では著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」と示してあり、基本的には創作性のあるものが著作物とされています。

チラシであればキャッチコピーや写真、イラストなど表現方法は美術作品や音楽、写真、イラスト、文章など多岐にわたりますが、チラシであればキャッチコピーや写真、イラストなどが、著作権を有するものとなる可能性があるでしょう。

チラシに用いる画像の著作権

チラシをより効果的に表現するには、画像によって分かりやすく視覚的に訴えることは大切です。では、印刷物のデザインに画像や写真を使う場合は、どんなことに気を付ければ良いでしょうか?

写真の著作権は撮影者が保有

写真は撮影者に著作権まず、写真は基本的には撮影者に著作権があります。
そのため、インターネット上から拾った画像や著作権の所有者がわからないものは使わないようにしましょう。

商用フリーの画像の著作権

商用の可不可を確認最近は商用フリーの画像を集めたウェブサイトもありますので、インターネット上の画像がすべて使用不可というわけではありません。そのため、インターネット上で探した画像をチラシに利用したい場合は、まずその画像が商用で使用可能とされているかを確認しましょう。

ただし使用可能となっている場合でも、そのまま自由に使って良いわけではありません。使用元について撮影者名や取得元情報などを掲載すると安心です。
チラシの画像が著作権を侵害しないよう、こうした対応がおろそかにならないように注意したいですね。

写真に写りこんでいるものにも注意が必要

もし自分で撮影した場合でも、使用前に画像内容をよく確認しましょう。許可を得ていない第三者の顔が含まれている場合、今度は肖像権の問題が生じる可能性があります。
これを避けるには、できる限り人物の顔が写り込まないよう工夫して撮影することが大切です。

チラシに用いるキャラクターの著作権

キャラクターの著作権は制作者が保有

キャラクターの制作者に著作権キャラクターは、基本的にはその制作者に著作権があります。
有名キャラクターはもちろん、例えば個人がブログで用いているキャラクターイラストも同様です。

二次創作にも注意が必要

また、いくら自作とはいえ、ほかのキャラクターを勝手にいじってオリジナル化したキャラクターも使用してはいけません。特に有名キャラクターの場合は、無断利用が大きなトラブルとなる例も少なくありませんので、チラシにキャラクターを起用する場合は、著作権の帰属する著作者に必ず許可を得ましょう。

制作者ではなく企業に著作権があることも

なお、アニメ・キャラクターの場合には制作者のみならず、発信元となっている企業にも確認が必要です。契約により、キャラクターの使用権が企業に移っている場合があります。
また、許可を得て使用する際は、チラシを配布する前に著作者や企業に内容を確認してもらうと安心ですね。

キャラクターの使用権が企業に移っている場合もある

まとめ

画像やキャラクターなどは自作がオススメ

著作権については法律が関わるものなので、使っていいのかどうかさえ一般には判断が難しい場合が多いですよね。
そのため、チラシを制作する際は画像やキャラクターなどはできるだけ自作することをおすすめします。これはフライヤーやパンフレット、冊子でも同じです。著作権についてはリスクがあることを認識しておきましょう。

なお、著作権については明確に抵触しているか否かの判断が難しく、問題が起きた場合、最終的には裁判によって判定されるケースも少なくありません。

例えばウェブサイトなら、そこから画像やキャラクターを削除すれば事態が収まることもあるでしょう。
しかし、チラシは配布物であり、不特定多数の方が受け取るため、回収・廃棄などが現実的に行えません。賠償問題に発展することも考えられますので、チラシで使う素材の著作権についてはより慎重な対応が必要です。

有料素材も検討しよう

商用フリーの無料素材の活用やプロに依頼商用フリーの無料素材を活用することも多いと思いますが、画像の著作権や利用条件を調べるのには意外と時間がかかります。
そういう時は、著作権や利用条件が明確になっている有料の素材を利用することで、調べるための時間を削減でき、結果としてコスト削減につながる場合もあります。

ちなみに、画像やキャラクターは、有料販売によって使用可能とされているものもあります。お金を払ったものであれば、もちろんチラシに使用して構いません。どうしても自作が難しい場合には、こうした有料素材も検討すると良いですね。
もちろんカメラマンやイラストレーターなどに依頼し、オリジナルの素材を制作するのもひとつの方法です。

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