ビジネスマンであれば、毎日のように使用している名刺。ビジネスシーンにおいては非常に重要なツールのひとつです。受け取る側にいかに印象づけるか、名刺のレイアウトは大きなポイントとなります。現在は個性豊かなデザインも数多くあるため、必ずしも名刺のレイアウトは基本に忠実でなければならないというものではありません。
しかし、名刺は限られたスペースの中でデザインする必要があります。基本のレイアウトを抑えた、バランスの良い名刺の作成方法をご紹介します。
文字の基本レイアウト
まずは文字情報の基本のレイアウトをご紹介します。会社名や氏名・連絡先など記載する情報に優先順位をつけて、文字サイズやレイアウトを決定していきます。
情報
名刺を作成する上で必要な情報です。連絡先は間違いのないように記載しましょう。
【氏名】
- 肩書き
- 氏名(ふりがな・読み方)
【法人名/会社名】
- 会社名
- 団体名
- ロゴマーク
【その他の情報】
- URL
- QRコード
【連絡先】
- 郵便番号・住所
- 電話番号・FAX番号
- 携帯電話番号
- メールアドレス
文字の大きさ
文字の大きさを決めると、全体のイメージがつかみやすくなります。例えば会社名は12ポイント、肩書きは7ポイント、名前は18ポイントといった仮
書体
一般的な名刺は、ゴシック体や明朝体で作成します。ただし、英数字を用いる電話番号やメールアドレスは欧文の書体に変更します。
書体を設定した後は、改めて文字の大きさを確認しましょう。同じフォントでも、日本語と英語で大きさが違って見えることがあります。数字も大きさをそろえるのが難しいため、書体の設定後に確認し、必要に応じて変更してください。
行間
名刺の行間は、肩書きと名前、郵便番号と住所など項目毎の間隔のことです。行間は狭すぎても開きすぎても名刺のバランスはよくなりません。文字サイズや書体など、全体のバランスを見ながら調整していきます。
ロゴの基本レイアウト
次に、名刺に配置するロゴの基本レイアウトを見ていきましょう。社名やロゴマークは、名刺のなかでも特に企業イメージを決めるものです。そのため、社名やロゴマークは、名刺の最も目立つ位置にレイアウトするのがおすすめです。そうすることで、企業やブランドを印象づけ、アピールにつながります。
ロゴマークの配置箇所
ロゴマークは認識されやすいよう名刺の表面に配置するのが基本です。一般的に、縦書きの名刺の場合は右上、横書きの名刺の場合は左側にレイアウトします。
ロゴマークには企業の理念や戦略、信念、願いが込められています。相手により印象づけられるような配置を考えましょう。ただし、いくら目立たせたくても大きくすれば良いというわけではありません。その他の情報も含め正しく相手に伝えるために、名刺はバランスを重視してください。
名刺全体のバランスを確認
基本レイアウトをもとに大まかな位置や文字・ロゴの大きさを決めても、名刺全体のバランスが崩れてしまうことがあります。バランスが崩れている名刺は情報伝達の順位がつかず、読みにくい名刺になります。そのため、基本レイアウトにしたがって配置・大きさを決めたら、印刷前に名刺全体のバランスを確認し、整えることが重要です。
紙面の余白
名刺のレイアウトで重要なことは、余白の取り方です。余白のとり方は、名刺のバランスに大きく影響しますので、作成前にある程度の余白を決めておきましょう。
行間
行間が開き過ぎている部分は改めて調整しましょう。郵便番号と住所は、1行にまとめることで行数を少なくできます。
住所が長く複数行に分ける場合は、市区町村、番地など区切りの良いところで改行を入れると上手くバランスをとることができます。
情報が多い場合
肩書きと名前、住所・電話番号など情報が複数行になると行間が開き過ぎてしまうことがあります。その場合は、関連のある項目の行間を詰めて調整をします。また、部署や役職、URL等が複数ある場合は、1行にまとめて記載します。
文字間
姓と名の間は半文字~1文字分程度開けます。名前の文字間は程よく広げると可読性が上がります。英文字は文字間を開けすぎると可読性が下がります。数字も文字の大きさにあわせて文字間を調整してください。
文字揃え
横書きの名刺は、文字を左揃えにすることで名刺全体のバランスがよくなります。左上から右下に目線が移動するため、情報はできるだけ左揃えにするの がおすすめです。
まとめ
名刺のレイアウトやバランスが決まっても、印刷前には再度全体の確認が大切です。名刺を受け取った人が見たとき、実際にどのように見えるのか、あるいは、どのような印象を持つかを想像してみましょう。パソコンでデザインした場合、画面上の印象が印刷後の名刺と異なって感じる場合もあります。
名刺は使用する用紙や色によっても印象が変わります。名刺のレイアウト・デザインは制作する人により、無限のバリエーションがあります。名刺の基本レイアウトを身につけ、名刺作成にご活用ください。
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