パンフレットやリーフレットは、自社商品やサービス、イベントの集客のために街頭で配布したり、店頭に設置したりとその用途は多岐にわたります。そのデザインは、シンプルなものから奇抜ものまで無限にアイデアがあります。
パンフレットやリーフレットのデザインは、商品やサービスへ興味を持ってもらうためにとても重要です。目立たない、読みにくいパンフレットやリーフレットは、そのまま捨てられてしまうかもしれません。
今回は効果的なパンフレットやリーフレットを作成するための、デザインのポイントをご紹介します。
パンフレット作成の手順
パンフレットは複数のページで構成され、リーフレットと比べて、多くの情報を記載できることが特徴です。そのためコンセプトやデザインを明確にしないと、何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。以下のステップを参考に、効果的なパンフレット制作に取り組んでみてください。
ステップ1:ターゲットと目的を明確にする
パンフレット制作で重要なのは、「目的」と「ターゲット」です。
まず第一に、パンフレットの目的は何かを明確にします。ユーザーにどんな情報を届けたいのかをしっかり検討します。
次に、見てもらう対象者(=ターゲット)を設定します。
目的とターゲットが明確になれば、パンフレットの使用シーン(設置場所・配布場所)も見えてきます。さらに、どのようなイメージ・形状に仕上げるべきかも明確になるはずです。
ステップ2:伝えたい目的の優先順位を決める
目的を明確にすると、伝えたい内容・盛り込みたい内容がいくつか出てきます。これらを書き出して、優先順位を決めることが第二のステップです。
例えば会社のパンフレットなら会社概要や業務内容、実績、福利厚生があります。あるいはクラブの紹介パンフレットであれば、主な活動や活動拠点、活動時期、メンバーの自己紹介も考えられるでしょう。
複数ある伝えたい内容から、そのなかでも一番発信したいことは何なのかを検討します。
必ず伝えなければならない要素は何かを整理し、優先順位をつけていくとよいでしょう。同じ会社案内パンフレットでも、配布する目的・ターゲットによって掲載情報の優先順位は変わります。
ステップ1とステップ2では、パンフレット制作の担当者以外のメンバーも参加するのがおすすめです。複数の人から意見を取り入れ、それをまとめていくことで、的確に情報を発信できるパンフレットに仕上げることができます。
ステップ3:仕様の検討・素材の収集
ターゲットと目的が明確になったら、パンフレットの仕様を考えます。
配布や設置場所に合わせた体裁やサイズ、紙の種類、ページ数、モノクロかカラーかなど、パンフレットの形状・仕様を決定します。合わせて盛り込む内容、イラストや写真の有無など必要な情報・素材を精査し収集します。
ステップ4:パンフレットの作成
仕様・形状が決まり情報・素材が揃ったら、実際に個々のページへ割りつけていきます。レイアウトの検討は、手書き等修正が容易な方法で進めていくとアイデアも浮かびやすくなります。
目を引くような見出しや表紙を作成することは、パンフレット制作のうえで重要です。文字の大きさや書体などもターゲットやコンセプトに合わせて選択します。
見出しは分かりやすく、表紙はパンフレットを印象づけるデザイン、工夫があることが求められるでしょう。見出しが決まったら、本文を入れていきます。主語と述語を明確にして、簡潔な文にすることが大切です。
リーフレット作成のポイント
ターゲット層の関心を引きつけるデザイン
リーフレットで集客力を高めるためには、インパクトのあるデザインが要求されます。
店頭設置やポスティングされることの多いリーフレット。関心を持った見込み客が、表紙を見て手に取ってみたくなるようなインパクト、つまりファーストインパクトを意識することで、広告効果が上がるリーフレットのデザインとなります。
そのためにはターゲットの好みを分析し、見る人の関心を引きつけるデザインを検討することが重要です。
またリーフレットでは見た目だけでなく、見る人の行動や心理の理解が求められるでしょう。そのため、消費者の購買心理をしっかりと認識した効果的なデザインが求められます。
役立つ情報を分かりやすく
さらにリーフレットには、見る人に役立つ情報が端的に掲載されていることが求められます。その商品やサービスによって何が得られるのかを端的に伝えられるようなデザインを心がけましょう。なお、2つ折りや3つ折りのリーフレットの場合は、閉じたときと開いたときのデザインを考えることも忘れてはいけません。
リーフレット作成手順
リーフレット作成の手順も、基本的にはパンフレットと同様です。まずはターゲットや目的を明確にし、伝えたい目的の優先順位を決めます。リーフレットの場合はパンフレットより伝えられる情報量が限られるため、優先順位も決めやすいはずです。さらにデザインやレイアウトを考えて、ターゲットにあわせた体裁やイラストの有無などを含めて制作していきましょう。
まとめ
パンフレットやリーフレットは、目的やターゲットの属性によって効果的なデザインが異なります。目的とターゲットを明確にし、受け取る相手にインパクトを与えられるよう、デザイン制作に取り組みましょう。
また、パンフレット印刷を制作会社など社外の業者・制作会社に依頼する場合も、ターゲットや目的をしっかりまとめて伝えると、用途に合ったデザインとなるはずです。
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