文書の書き方

2016.05.31  

はじめてでも安心!基本から覚える名刺の作り方

はじめてでも安心!基本から覚える名刺の作り方

名刺はビジネスシーンにおいて自分の顔となるもので、相手に自分を知ってもらうためのツールです。多くの場合、所属する企業や団体で用意された名刺を使用しますよね。

しかし、名刺はビジネスだけでなくプライベート用として自分で作ることもできます。今回は効果的な名刺の作り方と名刺を作る際の基本用語をご紹介します。

名刺の役割とは

名刺を作る前に、まずは名刺の役割を考えてみましょう。

名刺の役割について考える

名刺には大きく分けて2つの役割があります。「自己紹介」「情報の伝達」です。名刺を渡すことで、相手に自分という人間を伝え、さらに自分が所属する会社や団体の情報やイメージを伝えることができます。

大切なのは、情報と共にどんな会社・団体なのか、どんな人なのかというイメージを相手に伝えることです。そのため、イメージにあった名刺の構成・色・素材を考えて名刺を作ります。

「自己紹介」と「情報の伝達」

自己紹介として伝えるべき内容は、まずは自分の氏名と所属です。

会社の名刺であれば会社名とロゴ、そして自身が所属している部署と役職を伝えます。これに対して個人の名刺であれば、氏名の他に保有資格、キャッチコピー・メッセージを入れると話題もふくらむはずです。

自己紹介以外で伝えるべき情報は、会社や団体に所属している場合は、どんな会社や団体かを知ってもらうために自社の商品やサービス情報を記載します。また、会社の取り組みを証明するマークやロゴなどを掲載しPRしてもよいかもしれません。

個人名刺の場合はこれに限らず、自分自身について知ってもらいたい情報を記載するとよいでしょう。

使用する場面を考える

名刺を使用する場面を考えることで、名刺の役割がより明確になります。また、どのような名刺を作ればよいかが見えてきます。名刺を有効に活用するうえで、名刺を使用する場面を予め想定して名刺の果たすべき役割を考えた内容で制作しておくことはとても重要です。

使用する場面によって制作する

展示会や商談の場など仕事として使う場合は、会社名・氏名・所属が分かりやすい誠実なイメージの名刺がよい印象を与えるでしょう。営業先でお客様に渡す名刺の場合は、自身の顔写真や似顔絵を掲載すると思い出してもらいやすくなりますね。

対して、異業種の集まりやプライベートで使うような名刺の場合は、自分の仕事や業種のイメージを優先させた方がよいこともあります。変型サイズや箔押し加工・エンボス加工等で一風変わった名刺で目立たせるのもオススメです。

このように役割、使用する場面を明確にすることで名刺の作り方や記載する内容も変わってきます。

名刺作りで覚えておきたい基本用語

次に、名刺を作るうえで覚えておきたい基本用語について見ていきます。

書体

セリフ書体とサンセリフ書体一貫した特徴と独自の様式を備えた文字のデザイン様式のことを「書体」といいます。セリフ書体というウロコのある書体と、サンセリフ書体という線の太さが一様でウロコのない書体に大別できます

和文書体は以下のような書体があります。

  • 「楷書」 筆で書いたような点画がはっきりと書かれた書体。フォーマルな場面で使われることが多い。
  • 「明朝体」 セリフ書体の一種。横画の始めの打込みや終りの「うろこ」、縦画のはね、また左右の払いなどが特徴的。おおむね縦画は太く、横画は細い。
  • 「ゴシック体」 サンセリフ書体の一種。縦画・横画の太さが均等。

楷書・明朝体・ゴシック体の特徴

フォント

ある書体を表現するため、同じ特徴、様式で一揃いの文字の形状がデザインされたもの。またはコンピュータなどで文字を表示・印刷できるように、文字形状をデータとして表したものを指します。日本語フォントと欧文フォントがあります。

フォントの選択で、名刺の印象も変わるため、名刺を作成する際には重要な要素となります。

フォントの選択で、名刺の印象も変わる

名刺データ作成の際に知っておくと便利な印刷用語

アウトライン

文字を図形(オブジェクト)化することを示します。Illustrator・InDesignでは 「アウトラインを作成」コマンドより行うことができます。これにより、作成したデータ内に使用されているフォントを持っていない環境で開いた場合でも、同一のレイアウトが保持できるようになります。

文字のアウトライン

塗り足し

塗り足しイラストや写真が紙面の端まで達している場合に、紙面サイズより3ミリ程度の余白を取っておくことです。これによって、断裁の際にズレがあっても印刷面が切れません。

カラーモード(CMYKとRGB)

塗り足し色には光の3原色(RGB)と色料の3原色(CMY)があります。一般的にフルカラーの印刷物は、色料の3原色の「シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)」に「ブラック(K)」のインキを加えた4色でカラー表を再現しています。

オフセット印刷

オフセット印刷の仕組み平板印刷のことで、最も一般的な印刷方法です。非常に鮮明な印刷が可能で大部数の印刷に向いています。刷版についたインキを、ブランケット(転写ローラー)にいったん移し(Off)、そのブランケットを介して印刷用紙に転写(Set)されます。

オンデマンド印刷

オンデマンド印刷機を使用した印刷方法です。製版の必要がなく原稿データをダイレクトに読み取り、直接出力(印刷)します版が必要でないため、小部数でも価格を抑えつつ、必要な部数をスピーディに印刷することが可能です。

印刷データの作成の際にはデータ作成ガイドをご利用ください。

まとめ

名刺は、渡す場面や相手に伝えたいことを意識して作成すると効果的です。

名刺の作り方は、WindowsでもMacでも難しいものではありません。専用のDTPソフトがなくても、Officeの文書作成ソフトでも手軽に作成でます。基本を抑えたうえで、より相手に印象づけられる名刺を作ってみてください。

どんなデザインにするべきか悩んだ時は、インターネット検索で名刺のレイアウト見本となるものを探してみるのもよいでしょう。いくつかのデザインを見比べることで、作りたい名刺のイメージが浮かんでくるかもしれません。

名刺作成のコツに関する記事を見る 

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