この記事は2016年5月25日に公開したものを、2020年4月13日に更新しております。
販促やイベント告知をはじめ、さまざまなシーンで利用されているパンフレットやリーフレット。
パンフレットとリーフレットはなんとなく違うとは思っていても「違いは?」と聞かれると明確に答えられない人も多いはずです。今回はパンフレットとリーフレットの違いについて、具体的にご紹介していきます。また、チラシやカタログとの違いも合わせご紹介します。
目次
パンフレットとは?
まずは、そもそもパンフレットとは何なのでしょうか。これは製本されておらず、“仮とじ”状態の冊子を表しています。複数枚で構成されており、文字情報はもちろん、写真やイラスト、図などが盛り込まれてます。
いわゆる広告とは異なり、長く読まれることを前提に制作されます。
主な用途として挙げられるのは、企業の会社案内や製品・サービス紹介のパンフレットです。大学や専門学校などで受け取る学校案内などもパンフレットに含まれます。
パンフレットは、ある程度ボリュームの必要な情報を掲載する場合に用いられることが多く、場合によっては事業紹介・製品・サービス説明、さらにはお客さまの声といったさまざまな情報を1つのパンフレットに盛り込むケースもあります。
リーフレットとは?
次に、リーフレットとは何なのでしょうか。リーフレットとは、1枚刷で印刷されたものです。1枚のみで構成された用紙を、2つ折りや3つ折りにして使用します。
テーマパークの案内や簡易的な製品・サービスパンフレットなどで、見かけたことのある人は多いでしょう。
盛り込める情報は1枚の用紙に限定されるため、さほど多くありません。ただし2つ折りや3つ折りにすることで、各面がページ代わりとなり、内容・項目を分けることが可能です。
リーフレットは情報量を多くしてしまうと、十分な内容を伝えきれなくなってしまいます。1つのものについて記載するとよいでしょう。
リーフレットは、デザインによってさまざまな使い方が考えられるツールです。
サービス案内リーフレット
製品・サービスごとに、それぞれリーフレットを分けて制作できます。
受け取る側も、欲しい情報だけ持ち帰ることができる点がメリットです。
会場案内やマップ
テーマパークや観光地などの案内では、見開きの中面に地図を記載して持ち歩いてもらうといったケースもあります。
折り畳めばコンパクトで持ち歩きやすくなりユーザビリティに沿った活用法です。
パンフレットとリーフレットの違い
それではパンフレットとリーフレットの違いをご紹介します。
企業の商品・サービス案内や店頭などで一度はパンフレットやリーフレットを手に取ったことがあるはずです。また中には実際に制作に携わった経験がある方もおられるかもしれません。
枚数(ページ数)の違い
最も大きな違いとしては、パンフレットとリーフレットそれぞれに用いられる紙の枚数が挙げられるでしょう。
一般的にリーフレットは1枚の用紙から作られており、2つ折りや3つ折りにして配布されています。これに対してパンフレットは1枚の紙とは限らず、複数枚の紙を綴じることで制作されたものも指します。
リーフレットはパンフレットと比較すると、コンパクトな印象もありますね。
記載できる情報量の違い
パンフレットとリーフレットでは用いられる紙の枚数・面積が異なるため、当然ながら、そのなかに盛り込める情報量は大きく異なります。
パンフレットはページ数を増やすことで情報を増やせますが、リーフレットは1枚の紙なので折り方を変えたところで全体に記載できる情報量は変わりません。そのため、同じ製品紹介に用いる場合でも、例えばリーフレットは1製品のみ、パンフレットは取り扱う製品全体といったように使い分けられることが多く見られます。
文字を小さくすればリーフレットでも記載情報を増やせますが、それでは読みづらくなり、効果が半減してしまう可能性があります。
パンフレット・リーフレットとチラシの違い
では今度はパンフレットやリーフレットに対し、チラシとは何を示すのでしょうか。
チラシは1枚の紙で制作されているという点はリーフレットと同様です。リーフレットとの違いは、チラシは多くの場合折り曲げずに使用します。
リーフレットは折り曲げることでページを作り、それぞれに情報を分けることが可能です。パンフレットもまた同じく、枚数を増やしてページを加えていけます。しかしチラシは、最大でも両面の2ページにしかなりません。片面印刷のみで用いられることもあります。
そのためチラシをデザインする際にも、一枚の紙面に情報を組み分けるといったパンフレットやリーフレットとは異なる工夫が必要になるでしょう。
なお、パンフレットやリーフレットはそれ単体で配布・設置されることが多い一方、チラシは新聞に折り込んだり、ポスティングされたりすることが多いという点も違いのひとつです。
カタログとパンフレットの違い
最後に、カタログとパンフレットの違いを見ていきましょう。
複数ページで情報を掲載しているという点では似ていますが、一番の違いとしては、その使用目的が挙げられるでしょう。
カタログもパンフレットも、商品やサービスについて紹介・説明するという意味では同じです。しかし全体的な情報の概要を伝えるパンフレットに対し、カタログはスペックやサイズなどの仕様、価格など製品ひとつひとつの情報を細かく説明するものです。カタログに購入方法を掲載したり注文書などを同梱しておけば、そのまま注文へと進むこともできますね。
なおカタログは、掲載する製品点数が多い場合、ページ数も多くなるため製本されることが多くなります。パンフレットは針金綴じ等、簡易な綴じ方の場合が多く、ページ数の多いカタログは背表紙を糊で固める無線綴じなどの製本方法となります。この“綴じ方”の違いも、カタログとパンフレットの違いのひとつです。
まとめ
パンフレット、リーフレット、チラシ、カタログ、いずれも販促や広報などに用いられる紙媒体です。しかしひとつひとつに異なる特徴があることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
パンフレットとリーフレットは同じ紙を用いたチラシ類に属するツールですが、活用するうえでは、使い分けが重要なポイントです。
何を記載するのか、どんなシーンで、どんな人に読んでもらいたいのか、目的やターゲットによって、適切な形状を選択しましょう。
例えば会社案内や、製品・サービスの詳細の案内など情報量の多い場合は「
複数製品について細かな情報を伝えたいのであれば、カタログが適しています。期間限定のセール情報、あるいは新製品情報を知らせるのであれば、最も簡易的で、かつ大量印刷でもコストの低いチラシがよいでしょう。会社のパンフレットに、特に一押しの製品に関するリーフレットを添えるというあわせ技も効果的かもしれません。
目的や配布相手、配布方法などによって、最適な手段は違ってきます。ここでご紹介したそれぞれの違いを参考にしながら、より効果的な手段を選んでみてください。
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