今日は紙サイズについてのお話です。紙のサイズは主にA判とB判の2種類がありますよね。
A判とB判の違いは?ルーツは?そんな疑問にお答えします!

A判

ドイツの物理学者オズワルド氏によって提案されたものです。
ドイツの工業院規格であったものを1929年に日本が採用しました。

全紙(A0判)の面積は1平方メートルと定められています。縦横の比率は1:√2です。
後にこの規格は国際規格となっています。

B判

日本で江戸時代に使われていた「美濃判」の寸法がルーツと言われる日本独自の規格。全紙(B0判)の大きさはA判の1.5倍(1.5平方メートル)と定められ、縦横の比率はこちらも1:√2です。

A判とB判はどちらも縦横比が1:√2

A判B判とも縦横の比率はなんとどちらも1:√2です (*・0・*)
この比率は、紙の長い辺が半分になるよう断裁を繰り返しても変わりません。相似形の長方形に分割できる大変効率のいい比率なのです!
ルーツの違うA判B判ともに同じ比率が使われているのは大変興味深いですね。

1:√2は白銀比と呼ばれ、紙のサイズの他に法隆寺五重の塔などの建築物や生け花などにも用いられています。

日本の公文書は伝統的なB判が長く使われてきましたが、1990年代に国際規格であるA判へ移行されたため、現在ではA判が主流となっています。みなさまからのご注文もB判よりもA判のものが多いですね。

A判に比べてちょっと存在感の薄いB判ですが、教科書やノートなどに使われていて身近なところで活躍していますよ (・∀・)ノ

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