企業から個人まで、多くの人が受け取ったことのあるダイレクトメールは、『DM』と略されることもあり、企業や店舗では宣伝手段のひとつとして広く浸透しています。しかし、一口にダイレクトメールといっても、はがきから分厚いカタログまでサイズや重さなど種類はさまざまです。
また、発送方法によっては、ダイレクトメールの発送にかかる費用に大きな差が生じます。そのため、内容・目的にあった発送方法を選択することが、コストはもちろん、得られる効果にも影響を及ぼします。
今回はダイレクトメールの発送方法別に、その特徴や費用などをご紹介します。
※(2023/06/16 送料、サービス内容について加筆・修正しました。)
目次
ダイレクトメールを「メール便」で発送
メール便は、運送会社が行っているサービスです。
はがきの場合は郵送がリーズナブルですが、カタログやパンフレットなどの大判なものを入れるなら、運送会社のメール便の利用で安く済むことがあります。
また、会社や店舗まで集荷にきてくれるので、発送数が多い場合は手間が省けて大変便利です。
「佐川急便」のメール便
佐川急便のメール便には、「飛脚メール便」と「飛脚ゆうメール便」があります。
いずれも利用には契約が必要で、利用対象は法人・各種団体・個人事業主となります。
飛脚メール便
3辺の合計が70センチメートル以内で、重量が1,000グラム以内のものに利用できます。
料金は全国一律で、300グラムまで168円、600グラムまで220円、1,000グラムまで325円です。
バーコードがついているため追跡が可能で、一部地域を除き3~4日で届きます。
飛脚ゆうメール便
佐川急便が差し出し人となり、郵便局のゆうメールを利用して発送します。
サイズは縦34センチメートル・横25センチメートル・高さ3センチメートル・重量3キログラム以内のものが発送可能です。
ただし、配達は郵便局が行うため、配送状況の確認はできません。
料金は全国一律で200グラムまで115円、500グラムまで168円、1,000グラムまで299円、2,000グラムまで330円、3,000グラムまで456円と、飛脚メール便に比べて安価です。
郵便局に差し出し後、5日ほどでポストに投函されます。
「ヤマト運輸(クロネコヤマト)」のメール便
ヤマト運輸(クロネコヤマト)のメール便には「クロネコDM便」と「ネコポス」があります。いずれも利用には契約が必要で、利用対象は法人・各種団体・個人事業主となります。
また、送料は全国一律となりますが、数量や出荷形態などにより料金が決まる仕様になっています。
クロネコDM便
「クロネコDM便」は、送り先の荷物受けや新聞受け、ポストなどにダイレクトメールを投函、または配達するサービスです。1冊あたりの送料の上限は167円になります。
400キロメートル圏内であれば翌々日、それ以上でも4日目(発送日を含む。一部地域を除く)には届きます。
サイズは最大で長辺34センチメートル以内・厚さ2センチメートル以内、かつ縦・横・厚さの合計が60センチメートル以内で重量1,000グラムの指定がなされています。(縦11.5cm×横23cmより大きなサイズが対象)
ネコポス
「ネコポス」は、小さな荷物を宅急便レベルの翌日配達でポストに投函するサービスです。
1個あたりの送料の上限は385円になります。
サイズは縦23cm以上~31.2cm以内、横11.5cm以上~22.8cm以内、暑さ2.5cm以内で、重量1,000グラム以内です。
「日本郵便」の郵便とメール便
最も一般的なダイレクトメールは、はがきや封筒の郵送
最も一般的で手軽なダイレクトメールの発送方法といえば、はがきや封筒での郵送です。
はがきは紙質や文字の色、デザインなどを工夫すると、受け取る側にインパクトを与えることができます。
\ダイレクトメール(広告郵便物)は割引できる!/
2,000通以上からははがきの場合で8パーセント、定型および定形外郵便なら12パーセント割引かれ、送る枚数によってさらに割引率が上がります。
窓口に差し出す場合は、「料金別納」や「料金後納」などの表示が必要です。
なお、郵便局でダイレクトメール(広告郵便物)と承認されるためには、一定の条件を満たす必要があります。広告郵便の詳細は下記の日本郵政のサイトでご確認ください。
ゆうメール
「ゆうメール」は印刷物(冊子やリーフレット)および電磁的記録媒体の送付に限定されたサービスです。
大きさは長辺34センチメートル以内・短辺25センチメートル以内・厚さ3センチメートル以内、重さは1,000グラム以内です。
料金は全国一律で、窓口・ポストに関わらず150グラムまで180円、250グラムまで215円、500グラムまで310円、1,000グラムまで360円となります。
なお、窓口ではその場で計量して料金を支払いますが、ポスト投函(とうかん)では自分で大きさや重さに見合った金額分の切手を貼り、「ゆうメール」と記載することが必要です。
そのほか一定の条件を満たす必要があります。詳しくは下記の日本郵政のサイトをご確認ください。
ゆうパケット
「ゆうパケット」は信書や現金、貴重品、危険物等を除き、基本的に何でも送れるサービスになります。おおむね差出日の翌日~翌々日に届けられ、追跡サービスも利用可能です。
大きさは長辺34センチメートル以内・厚さ3センチメートル以内、3辺の合計が60センチメート以内、重さは1,000グラム以内です。
送料は全国一律で厚みに応じて変わります。(厚さ1cm以内は250円、2cm以内は310円、3cm以内は360円。)
差し出す際には荷物に専用あて名シールを貼り付ける必要があります。
ダイレクトメールの発送代行
ダイレクトメールは受け取る側に対してどれだけのインパクトを与え、いかに効率よく宣伝効果を得られるかが大きなポイントです。そのため、紙質や文字の色や配置、デザインなどを工夫していることでしょう。開封してもらい、さらに中身をしっかりと読んでもらえることが大切です。
印刷・宛名印字・封とじまで含んだ発送代行も
ダイレクトメールは、もちろん自分たちで制作・印刷・発送することが可能です。しかしダイレクトメールの送付数が多くなれば、それだけ担当者の負担は大きくまりますよね。
そこで考えたいのが、ダイレクトメールの送付に発送代行を利用するという方法です。
ダイレクトメールの発送代行を行う業者は、発送のみならず宛名ラベル貼付や封とじ、あるいはデザインや印刷まで対応している場合があります。弊社でも「宛名印字」や「封筒への両面テープ加工」等も請け負っているため、もし見積もりを依頼する際は気軽にお問い合わせくださいね。
まとめ
電子メールのメリットは手軽さ
ダイレクトメールの発送方法は、多様化しています。どの方法を選ぶかでコストは異なり、枚数が多くなればなるほど、その差は大きくなります。そのため、どのような目的・効果を狙って送るのかを十分に吟味したうえで、適する発送方法を選ぶことが大切です。
最近ではインターネットの普及により、電子メールを使ったダイレクトメールのメール送付も増えています。低コストで一度に大量のメールを配信できること、相手の都合を考慮する必要がないことなど、その手軽さがメリットといえるでしょう。
実はデメリットも多い電子メール
ただしその反面、迷惑メールと認識されて削除されたり、開封されなかったりすることも少なくありません。また、インターネットに慣れている若い世代には適していますが、高齢者には適さず、対象者が限られてしまう可能性もあります。
いずれにしても、ダイレクトメールは『読んでもらう』ことが何よりも重要です。戦略に適したダイレクトメールの発送方法を選択することが、高い効果を得るカギとなることは間違いありません。
【PR】ダイレクトメールの印刷もおまかせください!
ウエーブでは「はがき/ポストカード印刷」「封筒印刷」の他に、ダイレクトメールに適した「圧着DM(封書・ダイレクトメール)印刷」を取り扱っております。
合わせて「宛名印字オプション」をご利用いただくと、商品を受け取った後すぐに投函できるため、スピーディーな発信が可能になりますよ。
また、封筒印刷には「窓付き封筒」もご用意しております。宛名部分を表示させたり、中身を見せてユーザーに興味を持たせるDMにぜひご活用ください。