紙の目とは
紙には目があります!ちょっと不思議ですね。
紙の繊維は一定の方向を向いていて、これを紙の目といいます。
また、紙には『縦目』と『横目』の2種類があります。
印刷に使用する紙は長方形に断裁されており、長辺・短辺どちらに対して紙の目が水平なのかによって『縦目』と『横目』を呼び分け、その特徴に応じて扱い方が変わります。
縦目(たてめ)
紙の長辺に対し水平に紙目があるもの。「T目」「順目」とも言う。
横目(よこめ)
紙の長辺に対し垂直に紙目があるもの。「Y目」「逆目」とも言う。
紙の目の特徴
- 紙の目に並行に曲げると柔らかく、垂直に曲げると硬く感じる
- 紙の目に沿って折ると綺麗に折れる(紙目に並行に折ると背割れが起きにくい)
- 紙の目に沿って破るとまっすぐに破れる
- 紙の目に並行して丸まりやすい(縦目なら短辺がカールしやすく、横目なら長辺がカールしやすい)
紙を目に沿って破ると、まっすぐに破れます。目に逆らって破ると、曲がってしまいまっすぐに破ることができません。みなさんも新聞紙などで試してみて下さいね。
同じ紙でも折りやすい方向とそうでない方向があるのも紙の目があるからです。
普段の生活ではあまり意識しない紙の目ですが、印刷では仕上がりに大きな影響を与えるのでとても重要な要素なのです(・∀・)