Illustratorには画像を配置することができます。みなさんご存知ですよね。
そして画像を配置するときには「埋め込み」と「リンク」の2種類の方法があります。
どちらの方法でデータを作成していただいても印刷には問題はないのですが、それぞれ注意点がありますのでご紹介します。今回は「埋め込み」についてご説明いたします。
配置画像を埋め込む前に
画像を埋め込むとIllustratorファイルと画像ファイルはひとつになります。そのため、Illustratorファイルの容量が増えてしまいます。しかし、Illustratorファイルと画像ファイルがひとつになるので、画像のリンク切れの心配がなくなりファイル管理が楽になります。
また、Illustratorに埋め込んだ画像は、プレビューが詳細に表示されます。
画像を配置する際に埋め込む
Illustratorのメニュー「ファイル」「配置」を選択し、配置する画像を選択してください。
「リンク」のチェックをオフにすると、画像は埋め込まれます。
埋め込み画像を更新する
埋め込みで配置した画像を修正する場合、元画像の修正をした後で、「リンクを再設定」(置き換え)を選択し、画像を配置し直します。
元画像を修正しただけではIllustratorに修正は反映されません!必ず「リンクを再設定」(置き換え)をしてください!
ちゃんと埋め込まれているか確認する方法
Illustratorの「リンク」パレットをご覧ください。
使用画像一覧の右側に小さな(埋め込み)マークが付いている状態であれば、そのデータは画像データが無くてもリンク切れしないで開くことができます。
このマークがない場合はリンク配置になっています。
配置方法を「リンク」から「埋め込み」に変更したい場合
リンク配置した画像を埋め込む場合は、画像を選択し、[リンク]パネルメニューの[画像を埋め込み]をクリックすと埋め込むことができます。
全ての画像で(埋め込み)マークが付くようにしていただければ大丈夫!です。ファイルを保存したら、念のためもう一度ファイルを開いてみて、リンクパレットを確認するとより安心ですよ!
ご注意ください!
作成したバージョンで保存してください
配置画像を埋め込むことができるのはIllustrator7.0jからです。このためデータを作成バージョンではなく下位バージョンで保存すると、画像配置の情報が消えてしまうことがあります。画像配置の情報が消えてしまったファイルを開く際にはエラーメッセージはでません。データは下位バージョンで保存せず、作成したバージョンで保存してください!
Illustratorファイルは配置しないでください
Illustrator形式(拡張子が.ai)のファイルをIllustratorに配置されますと、トラブルの原因となります。配置するファイルは必ずEPS形式等の画像データにしてくださいね。
説明が長くなってしまいましたが、ご参考になりましたでしょうか??次回は ”配置画像2” として「リンク」についてご説明します。お楽しみに!
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この記事は2008年4月18日に公開したものを、2020年4月14日に更新しております。