印刷のウエーブをご利用いただきありがとうございます。ブログメンバーの李です。
印刷工場で印刷物を見ていると、刷りたての印刷物が、鮮やかでキレイな色を発しています。今回は、色が見える仕組みについて調べてみました。すると、赤い色が目立つ理由が分かりました!色の見え方に興味のある皆さんに、ご紹介したいと思います。
色とは?
私たちが色をみるということは、光(光源)、または物体から反射された光をみるということです。物体にぶつかった光は、ある色は吸収され、ある色は反射されます。全ての色が吸収されたら黒、反射されたら白に見えます。
光について
電磁波は、長さによっていろんな波長に分かれており、違う名前で呼ばれます。
ガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、電波、マイクロ波、超短波、短波、中波、長波、超長波、極超長波などがありますが、光はその中の”可視光線”にあたります。
可視光線は、人の目に入って、明るさを感知させるものです。私たちが見て識別可能な光の波長は、約380~750nm(ナノメートル)です。
例えば、リンゴを見て「赤い」と感じるということは、620~750nmの波長の光が目に入って脳が「赤い」と認識したためです。黄色いバナナも、緑色の草も同じで、それぞれの物体が反射する特定の波長を見て、色を識別しています。
植物に緑色が多い理由は、緑色の波長が光合成の効果が一番悪いため、吸収せずに反射するんだとか。。。
可視光線で目立つ色とは??
私たちが認識できる色は、大まかにいうと、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7つありますが、中でも最も目立つ色とはどんな色があるでしょうか?
おそらく「赤」だと思います。もちろん周囲の色や環境に応じて目立つ色は変わりますが、一般的に赤色は目立つとされているのではないでしょうか?
信号機の色、パトカーのランプなどで、赤色は「緊急や危険を表す色」としてよく使われています。
では、なぜ赤色は目立つのでしょう?
様々な説がありますが、その中の一つは、赤色が「長い波長であるから」と考えられます。
赤色は620~750nmの波長を持っており、他の波長より長いとされています。波長が長い色は一般的に「進出色」とされ、前方に飛び出ているように見えるという特性を持っています。
いかがでしょうか?左側の赤色をしたWAVEちゃんのほうが、青色のWAVEちゃんに比べると、こちらに飛び出ているように見えませんか?
例えそう見えなくてもご安心ください^^ 進出色であっても感じる程度は人それぞれですので。。。。
赤色が目立つもう1つの理由は、光を感知する細胞の数にも関係があるそうです。人には、赤、青、緑の3色を認識する細胞があり、赤色を認識する細胞が他の細胞より多いことが分かりました。そのため赤色がよく認識されているのだという説もあります。
ですが、いつでも赤色が目立つとは言えません。十分明るいところでは赤色が目立ちますが、暗いところになると、青色の方がより目立つとされています。色の認識は、周りの環境によって左右されるのですね。
印刷工場では、色を見極める職人とも言える、ウエーブ自慢の印刷現場作業員達が、ルーペを真剣なまなざして覗きながら細かな品質チェックをしています。
色は環境によって見え方が左右すると言いましたが、弊社では、色再現の基準として「Japan Color」を採用し、常に4色の出力バランスを一定の範囲内で仕上げられるように厳しく管理しています。
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