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11月も半ば。今年の年賀状はどんなデザインで作ろうかな、と計画中です。
さて、話は変わりますが、私がデザインを学び始めた頃。
「ここのあしらいもう少し整えて」という指示に、当時の私には分かる訳がなく「あしらいとは…?」と首をかしげることがありました。
あれから数年、あしらいの意味は理解できましたが「良いあしらい」を求める日々は続いております…。
デザインは奥が深いですね。
本日はデザイン専門用語「あしらい」についてご紹介してまいります。
あしらいって何?
「あしらい」と言われても、言葉の意味がわからなければいけませんね。調べてみると、以下の意味があるとわかりました。
「応対すること。あつかい。もてなし。」
「組み合わせて趣を添えること。また、そのもの。取り合わせ。」 (weblio辞書より)
デザイン用語の「あしらい」は情報に「装飾」することを指しています。「組み合わせて趣を添えること。」がデザイン用語の意味に近いですね。
また、あしらいには下記のような効果があります。
- 整理する
- 伝える
- 強調する
- 演出する
あしらいがあることで、デザインにメリハリが生まれます。より情報をわかりやすく伝え、全体のデザイン性を上げることができますよ。
どうすればいい?
あしらいの意味はなんとなく理解できた、ではどうすれば「あしらい」になるのか気になるところですね。
あしらいが装飾と言われると、凝ったものにしなければいけないのか…と考えてしまいますが、あしらいはシンプルに考えることがポイントです。
<あしらいの基本>
このように、情報を少し目立たせるための装飾が「あしらい」とされています。
やってみよう
文章でどうすればいいか、と表記しても実際にやっていないとわからないですね。
物は試し。案ずるより産むが易し。実際にやってみましょう!
線を引く
ポイントになるワードやタイトルに線を引くと、そのワードが目立つように見えますね。真っ直ぐな線や波線、転線など様々な線で表現することができます。
アクセントウォールを強調するため線が引かれています。
こちらはタイトル全体に引いています。
囲う
テキストやワード、文字をそれぞれ囲うと強調され目を引くことができます。文字の下に単色の四角を敷くことで簡単にできますよ。塗りと線が少しずれている装飾が人気ですし、オシャレと感じるデザイン多いですね。
単色で囲うことで言葉が見やすくなります。
上部の文字1つずつを囲う方法です。
強調する
ワードの上に点をつけたり\ /などを入れるなど、沢山のバリエーションがあります。上記の線を引く・囲うなどのあしらいと合わせても使えます。
補足のテキストを強調してアピールします。
タイトルのワードを大きく強調してインパクトを出します。
流行りのあしらいはシンプルな傾向があり、線幅が細かったり色味は落ち着いているデザインが多いです。あまりデザイン性が強すぎるものは、視認性が下がる場合があるので注意が必要です。
あくまであしらいは、「ここを見てね」「この情報は大事」と伝えるための装飾になります。実際に作成されるデザインのテイストや色味に合わせて作成してみてくださいね。
用語の意味や使い方が分かることで、実際にデザインを依頼・確認する際にスムーズになります。
「ここの情報にあしらいを加えてほしいです」「わかりました。ではデザインと合わせて〜・・・」と打ち合わせの際にもお互いに意見を出しやすくなったりするかもしれませんね。
以上、「あしらい」についてご紹介しました。言葉の意味を調べたら、意外とわかりやすい用語なのではと思います。デザイン業界は横文字が多く、初見ではなかなか難しい言葉かもしれませんが、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。