漫画やコミック本、ページ数の多い報告書やテキスト、問題集、商品カタログなどの冊子で利用される無線綴じ製本冊子ですが、無線綴じ製本冊子の「無線」っていったい何なの?と思ったことはありませんか?
ということで、今回のブログは「無線綴じ製本冊子」の簡単なご紹介と無線綴じ以外の製本方法について、ハヤカワがご紹介したいと思います。
無線綴じ製本とは
糊(接着剤)で接着する製本です!
まず「無線」と聞くと、「無線機」や「無線LAN」を思い出す方も多いでしょうが、印刷業界における「無線」とは製本の際に針金や糸を使わない製本方法のことを指しています。針金や糸を使わずどのように製本するのか。それはズバリ「接着剤」を使います。接着剤とは”糊”のこと。無線綴じ製本冊子とは、冊子状の紙を一つにまとめて背に当たる部分に”糊”を付けて最後に表紙を貼り付けます。
糊で接着!?使っているうちにページがはずれたりしないの?
そのお気持ち、よくわかります!私も入社当初はそう思っていたのですが、ご心配にはおよびません。ご安心くださいね(^_-)-☆
いくつかにまとめた冊子状の紙を一つにまとめ、背に当たる部分に切り込みを施した後、糊付けして表紙を貼付けているので、はずれる心配はありません♪かさばりにくく、ページ数の多い冊子には最適の無線綴じです!
製本には「無線綴じ」以外にも様々な種類や方法がありますのでみていきましょう。
製本の種類を知ろう!
無線綴じ以外の製本も様々あります。
和綴じは日本の伝統的な製本様式です。時代劇や朝ドラなんかでみたことがありませんか?お役人さんが持っていたり、寺子屋のシーンなんかでもみかけるアレですね。和綴じには、四つ目綴じ/亀甲綴じ/麻の葉綴じなどがあります。
コピー本や同人誌を手作りされる方には糸綴じやミシン綴じは聞いたことがあると言う方も多いかもしれません。(ハヤカワが学生の時に使っていたノートはミシン綴じだった気が…。一枚やぶったら対になるページもやぶれてしまうんですよね。ああ懐かしい。)
用途やデザインに合わせて製本を選ぶのも楽しいかもしれませんね!なお、表紙のみの印刷を承る同人誌表紙印刷もご用意しておりますので、製本の中身は自作で、表紙だけは印刷業者で印刷したい、とお考えの方はこちらもぜひご利用くださいね。(と、ちゃっかりPR(∀`*ゞ)エヘヘ…)
※上記でご紹介した綴じ方のうち、弊社では無線綴じ製本、中綴じ製本、スクラム製本、資料印刷(ホッチキス留め=平綴じ)に対応しております。
「無線綴じ製本冊子」には「背表紙」があります
無線綴じ冊子ファンのお客様からは、
- 本棚に並べても見つけやすく整理がしやすい!
- 長期保存には安心の無線綴じ!
- 高級感がたまらない!
などのお声をいただきます。そう、これらはすべて無線綴じ製本冊子に「背表紙」があるが故のこと!
「無線綴じ製本冊子」は背表紙にもデザインできるので、平積みのままでも“冊子のタイトルを確認しやすい製本”と言われており、また、平積みにしたままでも“雪崩が起きにくい”という、整理の苦手なハヤカワにはありがた~いメリットもあるんです(*´σー`)。いやあ~背表紙があるって素敵!!
糊がしっかり染み込み丈夫なため、雑誌や文庫本、コミックにも多く利用されている「無線綴じ製本冊子」。自分の身近なものに、身近な技術が利用されているなんて、なんともうれしい発見♪ますます印刷物のトリコになりそうな予感です!
WAVEでは無線綴じ冊子の表紙をデザインする際に必要な背幅(mm)を自動計算できる無料の「背幅計算ツール」をご用意しております。用紙と本文のページ数、サイズを入力すると、背幅(mm)が表示されて便利です。
ページ数が多いもの・長期保存に最適な無線綴じ製本冊子。
その他の仕様や価格に関する詳細は商品ページをご確認ください。