こんにちは、ハヤカワです。
さっそくですが、今回のブログのテーマは「スジ」について。
スジといっても印刷物に入ったインキ汚れのスジではなく、加工オプションの「スジ入れ」にズームイン!ちょっぴり注意が必要なスジ入れについてご紹介いたします。
スジ入れとは加工オプションのひとつです
普段あまり耳にする機会がないとおっしゃる方も多いかもしれませんが、スジ入れとは加工オプションのひとつです。折り加工とは異なり、スジ(折り目)を入れるオプションです。
スジ入れという言葉をあまり聞いたことがない方でも、往復はがきや二つ折りスタンプカード、グリーティングカードに結婚式の招待状などで、真ん中に入ったスジのような折り目を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
印刷のスジ入れは、あくまでも印刷物を折りやすくするためのオプションとなります。たとえば、弊社では180kg以上の用紙では「折り加工」には対応していません。
その代わりスジ入れ加工オプションをプラスいただくと、きれいに折り目で折りやすくなります。
人間だって同じじゃないか。頑固な人(用紙)でも、スジを通せば折れてくれる(はず)。ハヤカワはそう信じています…。
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なぜ厚みのある用紙では折り加工非対応なのでしょう?
厚めの用紙を折ると、折り目部分の外側の繊維が伸び、一部表面が裂けてひび割れが生じるためです(背割れ・紙割れ)。
用紙の厚みのほか、特に色の濃いデザインでも背割れなどの現象が起こりやすくなります。
完全に防ぐことはできませんが、厚い用紙にスジ入れ加工を施すことで、背割れや紙割れを起こりにくくすることができます。またスジ入れと併用可能な表面加工のPP加工を追加することで、さらに背割れや紙割れのリスクを軽減することができます。
折る前にご注意ください
さてワタクシ、冒頭で“ご注意いただきたい「スジ入れ」”と申しました。というのも「スジ入れ」は少しややこしい加工でして、ウエーブでは紙厚によってスジ入れ加工の方向を変えているのです!!
連量110kgの用紙
凸面を山折り(凹面を谷折り)してください。
連量135kg以上の用紙
凹面を山折り(凸面を谷折り)してください。
連量110kgの用紙
へこんでいる方を内側として折ります。
連量135kg以上の用紙
連量110kgの用紙の時とは逆で、へこんでいる方を外側(出っ張っている方を内側)として折ります。
こうすることで凸になる部分が用紙の厚みを吸収し、折った時に折り目が広がりにくくなるのです!
お手元に届いた印刷物を見て、「印刷する面を間違えているんじゃ…」「加工ミスなのでは…」と思われるかもしれませんが、間違いではありませんのでどうぞご安心ください!
ウエーブのスジ入れ加工をご活用ください!
- スジ入れ加工は一度に3本まで同一料金で加工可能です
- タテもしくはヨコの同一方向にしか入れられません。(クロス不可)
- 紙の辺に対してスジ(折り目)を斜めに入れる事はできません。
- 2本以上入れる場合、山折と谷折りが混合する折り方はできません。
(例)■可能:谷・谷・谷 ■不可:谷・山・谷
詳細はスジ入れ加工オプションページをご覧ください
この記事は2020年5月15日に公開した記事を、2021年7月13日に再編集しております。