データ作成

2012.06.19  

データ作成の留意点+(プラス)「データの不備を防ぐための工夫」

データ作成の留意点+(プラス)「データの不備を防ぐための工夫」

ご無沙汰しております。上坂です。

私も、ブログを担当させていただき、今年でなんとか2周年です。ありがとうございます。
今回の留意点プラスは、「データの不備を防ぐための工夫」です。

完全データとは

弊社のデータ入稿形式は色々な形態がありますが、基本的には「完全データ入稿」の形式となります。

完全データとはどういうことかというと、「そのままのデータの状態で、印刷作業にかかることができる」データとなります。

完全データでご入稿下さい

印刷にかけることのできるデータという条件を満たすために、さまざまな下準備があり、それはお客様の作成環境に依存する点が多く、逆に言えば、弊社でデータを確認させていただいた際に、お客様の環境と同じ状態でデータを確認できなければならないという原則があります。

つまり、弊社からお知らせするいわゆる「データ不備のご連絡」は、弊社でデータを確認した時に、同じ状態でデータを開くことができないということになります。

よくある不備に関しては、弊社のデータ作成/入稿ガイドにもございますが、

・Illustratorデータの文字のアウトライン化不備(PDF入稿を除く)
・Illustratorに配置された画像の不足(PDF入稿を除く)
・サイズが異なるデータ(注文サイズと異なる)

などとなります。

そこで、それぞれについて不備となることがないような、ちょっとした工夫をご紹介します。

Illustratorの文字のアウトライン化の不備

フォントは必ずアウトライン化してください

よくある不備です。
文字のアウトライン化は、いわゆる「フォント」を使用して文字を打ち込んだデータを、グラフィック化することとなります。
文字という認識ではなく、オブジェクトという扱いとすることで、環境に依存しないデータを作成することが可能です。

基本的には、作成後、入稿直前に文字をアウトライン化することと思いますが、ここでひと工夫です。

☆アクションに文字のアウトライン化を登録する

アクションを登録するアクションというパレットがあります。これは、繰り返し行う反復作業を自動化するための機能で、例えば「ドキュメントのロックを全て解除して、全体を選択して、文字をアウトライン化する」という、ひとつのパターンとなる作業を自動化します。

アクションの新規作成と記録アクションパレットで「新規アクション」を選択し、新たなアクションを登録できる状態になったら、パレット下部のボタン(記録ボタン)を押したあと、一連の作業を行なって登録し、ボタンで記録を停止します。

ホットキーは便利な機能ですホットキー(アクションを作動させるキー)を任意で設定することもできますので、一度登録してしまえば、入稿時にワンボタンで使用することが可能で、文字のアウトライン化を手動で行う手間を省くことができます。

アクションパレットでは、様々な動作が記録できますので、色々工夫してみてください。

文字のアウトライン化の方法はこちら 

Illustratorに配置された画像の不足

画像がリンク切れで表示されていません

これもよくある不備ですが、比較的簡単に防ぐことが可能です。
「リンク」された画像は、元画像がおなじ階層にないとリンク切れで表示されません。

埋め込めばOKIllustratorの「リンク」パレットでリンクされた画像を「埋め込み」状態にすると、画像はIllustratorのデータ内に一緒に保存されますので、リンクされた画像は不要となります。

ただし、画像を修正するなどの可能性があるときは、入稿直前に画像を埋め込み状態にしてください。(画像修正などが困難となることがありますので。)
また、ファイルの容量は画像の分だけ増えますので、入稿時のファイル容量制限にはお気をつけ下さいね。

サイズが異なるデータ

これはお客様にご確認頂くしかないところもあるのですが、特に間違えやすいサイズというものがあります。

☆A6サイズとA6変型サイズの違い

ハガキのサイズとA6サイズはサイズが違います

比較的よくあるサイズなのですが、A6サイズの定型サイズは縦向きの場合、
<105mm×148mm>
となります。

対して、ポストカード(はがき)の定型サイズは縦向きの場合、
<100mm×148mm>
となります。

いわゆる「はがき」としては、どちらのサイズでも郵便料金が変わることはないのですが、弊社でご注文を承る場合、100mm×148mmのサイズのご注文は、ポストカードとしてのご注文を除き、「A6変型サイズ」のご注文となります。

弊社の場合、サイズが各定型サイズを満たさない場合は変型サイズのご注文となり、通常の定型サイズよりも「割高」となる場合がございます。

ご注文がA6サイズにもかかわらず、データのサイズはA6変型サイズであることも比較的多いため、A6定型サイズでのご注文をご希望の場合は、ご確認下さいね。

☆仕上がりサイズが210mm×210mmの正方形の場合

正方形は変型サイズです

この場合、横のサイズはA5の横サイズ(210mm)を満たしていますが、幅がA5の幅のサイズ(148mm)を超えています。
かつ、A4サイズ(210mm×297mm)よりも小さいため、A4変型サイズとなります。

対応用紙サイズ一覧はこちら 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、初めて弊社のブログをご覧になる方もいらっしゃると思いまして、また、ブログ担当2周年ということで、基本に立ち返った解説をさせて頂きました。

(´3`)「物足りない!」
(´3`)「知ってるよ!」
と感じられるお客様も沢山いらっしゃると存じます・・・。
申し訳ございません。どうかお許しを(汗)

次回もよろしくお願い申し上げます。

▼変型サイズのご注文もお待ちしております▼

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