気がつけば9月ももう後半…もうそろそろ長袖でないと肌寒く感じる季節となりました。
あと3ヶ月でクリスマス、そして年末というのが信じられません(・・;)
何かと忙しい季節を迎えようとしていますが、今回はそんな時こそ初心(?)にかえって、「レジストレーションカラー」について解説していこうと思います。
レジストレーション=色の見当合わせ
Illustratorで作成されたトンボ(トリムマーク)は、見た目上はK100%の黒のように見えますが、カラーを見てみると「レジストレーション」の設定になっています。
レジストレーションとは、特定の色の名称ではなく、“使用しているすべての色で印刷する”ための設定で、CMYKカラーで作成されている場合には、CMYKの4色それぞれが100%の値で印刷されます。
では、なぜ、"使用しているすべての色で印刷する"必要があるのでしょうか?
答えは、「色の見当合わせ」のためです。
CMYKの4色のインキを順に重ねて刷り上げる際、4色すべての色で同じトンボを印刷し、各インキの刷り位置を合わせる目安としています。
これにより、印刷時の色版ごとのずれをなくすことができます。
レジストレーション使用時の注意点
レジストレーションの設定を行う際に、気をつけるべきこともあります。
トンボ以外のオブジェクトにレジストレーションカラーを適用した場合、そのオブジェクトは、CMYKの4色それぞれが100%で印刷されてしまうことになります。
すると、色の濃度が高く、濃度オーバー(裏移りなどの原因)となってしまいます。
例えば、トンボを選択した状態で新しいオブジェクトを作成すると、レジストレーションで作成されてしまいます。
気付かないうちに、トンボ以外のオブジェクトにレジストレーションを適用してしまわないよう、注意が必要です。
まとめ
これから、秋冬の季節を意識したマットで黒っぽいデザインの印刷物をご検討の方もいらっしゃると思いますが、レジストレーション・リッチブラックなどの黒色の扱いにはお気をつけ下さい。
細かい部分ですが、仕上がりが思わぬ結果とならないためにも、ですね^^
▼Illustratorを使ったトンボの作成方法はをご覧ください。