こんにちは。ハヤカワです。
「ツヤツヤのグロス?シックなマット?」と問いかけられたら、もしかすると口紅のことを想像された方もおられるのでは(´∀`*)この季節、ショップの店頭では心躍るカラーが勢ぞろいしていますものねえ。
でもごめんなさい、今回のグロスとマットは印刷物の表面加工のおはなしです。というわけで今回のテーマは「PP貼り加工」。うららかな春の口紅を調査したい気持ちをグッと抑えて…PP貼り加工の仕様と特徴をご紹介します。
PP貼り加工とは
PP貼り加工とは、印刷後に行う紙の表面加工のことです。PPとは「ポリプロピレン」の略です。
印刷した用紙に接着剤でポリプロピレンフィルムを圧着し、印刷物の表面を保護し、耐久性・耐湿性を向上させることができます。また独特の質感が出ますので、高級感も演出できます。
身近なものでは、雑誌や教科書などの表紙を思い浮かべていただくとイメージしやすいのではないかと思います。
弊社ではしっかりツヤのある「グロスPP」と、シックでしっとり落ち着いた印象の「マットPP」の2種類をご用意しています。
両面から印刷物を挟み込んだパウチ加工ではありませんのでご注意くださいね。
PP貼り加工の特徴
ツヤツヤと光沢感の増すグロスPP、しっとりと落ち着いた質感のマットPP。PP貼り加工には、以下のような特徴があります。
加工後、色味が変わります
印刷物にPP貼り加工を施すと、PP貼り加工をしていないものと比較して色味が変化したように見えます。グロスPPの場合は濃度が高く(色が濃く)、マットPPの場合は、濃度は高く、やや彩度が低く見えます。
画像の色味は実際の印刷物とは異なります。無料のサンプルをご用意しておりますのでご利用ください。
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若干のそり返りが発生することがあります
用紙の厚みとサイズによっては、そり返りが目立つことがあります。薄めの用紙の場合、PPの収縮する力に紙が負けて、加工面側に紙が若干カールしやすくなるのです。
「耐水性」はありません
PP貼り加工は用紙表面の保護をすることはできますが、耐水性があるわけではありません。
加工が施されていない面、またはPPフィルムと用紙の間から水が浸透してしまいます。
PP貼り加工オプションの対応商品は?
同人誌や冊子系の印刷物をお作りになる方にとっては、PP貼り加工は身近な加工かもしれませんね。
弊社では、同人誌表紙印刷をはじめ、名刺(※)、ポストカード(※)、チラシ、ポスター、冊子(表紙)など定番の印刷商品に概ね対応しています。またECO紙製フォルダー(ポケットホルダー)やうちわ、型抜きカードなどにもご対応可能です。
(※)オンデマンド印刷のみ対応
2つ折り、3つ折りCなら折り加工とPP貼り加工との併用が可能ですよ。
PP貼り加工の使いドコロ
PP貼り加工することで、見栄えがよくなることはもちろん、キズや汚れ等から守ってくれるので印刷物が長持ちします。
冊子の表紙やポスターにご利用いただくと、表面が保護され、耐久性が向上するのでオススメです。
まとめ
グロスPPを加工すればツヤツヤグロスな表面に、マットPPを加工すればしっとりマットな表面に。グロスPP加工とマットPP加工、どちらを選択するかによって印刷物のイメージが変わります。
ここでふとハヤカワの疑問。
光沢のないマットコート紙にグロスPP加工したら、ツヤツヤグロスになっちゃうの?
そだねー。PP貼り加工は用紙の表面にフィルムを貼る加工だよ。マットコート紙でも、グロスPPを加工するとツヤッツヤに仕上がるよ。
なるほど!ありがとうウエーブちゃん。印刷後にPPフィルムを貼り付けるから加工前の紙に光沢があろうがなかろうがあまり関係ないんだね。
デザインに合わせて質感を選ぶと、印刷物の魅力がさらにアップするPP加工オプションをぜひご利用ください♪
チラシ印刷やポスター印刷の、180kg以上の厚紙にも対応しました!