印刷用紙ガイド

2018.02.23  

紙の厚みについて考えてみよう!

紙の厚みについて考えてみよう!

担当スタッフこんにちは。ハヤカワです。

印刷物には欠かせない用紙。紙の種類は何にしようか、紙の厚みはどうしようか…と悩まれる方も多いと思います。

そこで今回のテーマは「紙の厚み」についてです。印刷物の使い道と紙の厚みについて考えてみましょう!

斤量とは

紙の厚みについて語る際、斤量(きんりょう)を避けて通ることはできません。斤量とはなかなか聞きなれない言葉かもしれませんね。斤量とはいったい何でしょうか。

競馬における斤量競馬のCMでも使われていた「斤量」。競馬での斤量とは、馬がレース中に「騎手の体重+重り」で何kgの重さを負担するのかを表すのだそうです。

印刷業界における斤量では、印刷の際の斤量とは?『コート紙90kg』を例にご説明しますと、「コート紙」は用紙の種類、「90kg」部分が斤量を表しています。

印刷業界での「斤量(連量)」とは、用紙の厚さを示す単位で、用紙(主に四六判)1000枚の重さを表します。同じ種類の紙であれば、数字が小さいほど薄い用紙、大きいほど厚い用紙となります。

数字が小さいほど薄い用紙、大きいほど厚い用紙

「厚みなのにどうしてkgで表示されるのか??」その答えは過去のブログをご参照ください♪

※斤量と連量は用語の意味は同じです。

販促効果がUPする!印刷物の紙の「厚み」

紙面のデザインは気になるけれど、紙の厚みなんて気にしたことないなあ。

紙の厚み?とりあえず安いのがいいわ。

紙の厚みについては「安いから」「前回もこれだったから」という理由で選んでいませんか。用紙の選び方、それも正解ではあるのですが…もしかするとちょっぴり損をしているかもしれませんよ?!

チラシの内容やデザインは大切です。けれど、紙のサイズや厚みを変えることで他とはちょっと違うチラシとなり “おっ“と、目にとまるチラシになることもあるのです。

一般的な紙やサイズを選んだために、せっかく作ったチラシが多くのチラシの中に埋もれてしまった( ;∀;)という事態は避けたいもの。

じゃあ、とにかく分厚い用紙で目立たせればいいのかな!?

チラシといっても種類や目的はさまざま。用途やシーンに合ったサイズや厚みを選ぶ必要があります。それはなぜ?その理由はチラシの種類にありました!

印刷物の用途と、紙厚の深ーい関係とは?!

先輩先輩!他と差別化を図るために、今回のチラシは奮発して分厚い紙で印刷してみました!
今までにない高級感出たと思うんですがどーですか♪

…うん、高級感は出たな。でも今回のチラシ、折り曲げてポストインもするって言ったよな?
これじゃあ、折り曲げられへんで。

・・・。

はい、ズバリ!ポイントはここなのです。そのチラシ、折り加工などはしませんか?チラシを作成する目的や用途はなんでしょう?

厚みのある方が高級感のあるチラシにはなるけれど、目的や用途によっては使いにくい印刷物になるかもしれません。厚みがありすぎる用紙はうまく折ることができません(※)。さらに物理的な重量も増えるため、運搬や保管にも苦労しますね。

背割れ※特に厚めの用紙を折ると、折り目部分の外側の繊維が伸び、一部表面が裂けてひび割れを生じます(背割れ・紙割れ)。また弊社では180kg以上の用紙には「折り加工」は対応しておりません。180kg以上の用紙に折り目を付ける場合にはスジ入れ加工オプションをプラスするなどしてお客様ご自身で折り加工していただく必要がございます。

チラシといえばかつては新聞の折り込みチラシがほとんどでしたが、近年ではポスティングされるチラシも多くなりました。手渡しなど、配布型のチラシもありますね。

新聞の折り込みチラシは、コストを抑えて大ロットを印刷するために、薄めの用紙が用いられます。手渡しやポスティングなど、人の手を介して配布されるチラシは2つ折りや3つ折りにしてコンパクトに配りやすい工夫がされています。チラシに折り目をつけたものはリーフレットとも呼ばれますね。

折り加工を加えるなら、加工に適した紙厚・サイズを選ぶことになります。リーフレットのような折り加工を加えたチラシ以外にも、たとえば…

用途と紙厚

  • 財布に入れることの多い「クーポン」は、コンパクトなサイズで、かさ張らない薄い紙がよい。
  • ラックや什器に立てるチラシは少し厚手がよい。(厚手の紙のほうが、コシがあるため前に倒れにくい。)
  • 宅配や出前など保存してもらいたいチラシはちょっと分厚い方がよい。
  • A4版の大きくて分厚いDMはインパクト抜群!

などなど、印刷物の用途や目的によって適切な紙の厚みやサイズを選ぶことが重要です。

まとめ

いかがでしたか?

印刷物の用途によって、最適な紙厚を選択するメリットをお伝えすることはできたでしょうか。紙の厚みや紙の大きさを少ーし変えることで受け取る側の印象が変わります。

「安いから」「前回もこれだったから」という理由だけで用紙を選んでしまうと、思い描く用途に使えない…ということが起こりうるかもしれません。

チラシの用途や目的を意識しながら紙の厚みを決めることを心がけてみてください。「紙の厚み」ひとつで販促効果や宣伝効果のアップに繋がる!…かもしれません。クライアントワークの際も、事前に用途をしっかりヒアリングしておくと最適な用紙の提案ができますよ。

紙選びに迷ったら、お気軽にご相談ください

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WAVEでは、無料の用紙サンプルもご用意しております。パンフレットやクーポンなどの印刷サンプルもご用意しておりますので、用途と紙の厚みの関係をじっくりご確認ください。

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