データ作成

2011.02.21  

データ作成の留意点+(プラス)「PDFデータ解説」

皆さん、ご無沙汰しております。
上坂です。

今回の留意点プラスは「PDFデータ解説」です。

弊社では印刷用データをご入稿いただくとき、様々なファイル形式でのご入稿を受け付けておりますが、「PDF入稿」をご利用いただいておりますでしょうか。

今回は、Q&A方式で皆様が抱かれるであろう疑問にお答えします。

Q: どこでも同じように開けて見られるってことは、PDF形式での入稿だったら、印刷用データとしてフォントや画像の不足などを気にしなくてもいいんじゃないの?

A:
PDFファイルは確かに上記のような利点はあるのですが、印刷用となると少しポイントがあるのです。

☆ 色々なPDF

PDFは「どこの環境でも同じような体裁で文書を閲覧できる」ファイルなので、インターネット上でも多く使われています。
インターネットの回線速度が昔と比べて大きく向上したといっても、文書の閲覧などを目的として、ダウンロードして自分のPCで見るということになると、ファイル容量が軽いほうが快適ですね。

PDFファイルを保存するときには「インターネット用」「プリント用」など、様々な設定があります。
上のようにインターネット上での閲覧となると、たいていは「インターネット用」のPDF書き出しの設定を選択することになります。

しかし、そのデータをそのまま商業印刷のデータとして使用すると、困ったことになります。

たとえばその文書に写真などをお使いになっている場合、インターネット用として書き出したPDFの写真を拡大してみると、元の画像よりも粗くなっていると思います。

これはPDF書き出しの用途によって、PDFが書き出されたときに画像などを圧縮したりして容量を少なくしているので、このような現象が起こるのです。

(弊社指定のPDF書き出し以外で出力されたPDFは、その点で画像が圧縮されて粗くなっていることがあるため、お客様の意図しない印刷結果となることがあるのです。)

Q: PDF入稿対応ソフトは?

A:
弊社のPDF入稿は「Illustrator CS2以降、Indesign CS以降」で、かつ、弊社規定の書き出しをお願いしております。
弊社の規定の設定は、容量を軽くするものではありません。
お客様の制作されたデータを、そのまま商業印刷用PDFとして使用できるように高品質なPDFを書き出す設定です。

お手数なのですが、PDF入稿されるときは、必ずWAVE通販サイトの「データ作成の注意点」を確認してください。

商業印刷に耐えうる品質のPDFデータを書き出して頂かないと、お客様の意図しない印刷結果でお手元にお届けする結果になり得るからです。

対応ソフトを限定させて頂いているのも、上記のソフトは商業印刷に適応するPDFを書き出せる設定を詳細に決められるためです。

Q: 対応ソフト以外でもPDF書き出せるんだから印刷してほしい!

A:
弊社でも様々なソフトがPDFを書き出せることは承知しているのですが、上記にもあるように商業印刷に使用できる高解像度なPDF書き出しを行えるのは、やはり商業印刷出力、データ作成を前提とした「Illustrator」「Indesign」になります。

それ以外のソフトをご利用の場合は、Windows限定となりますが、「CubePDF入稿」をご検討ください。

これら以外の方法で書き出されたPDFでは、品質の面でお客様の意図しない印刷結果となる可能性が高いため、お断りしております。
申し訳ございません。

今回はこのようなところでしょうか。
PDFに関しては紙面で説明すると色々長くなってしまいそうなのですが、 使用方法を理解すればとても便利なファイルだと思いますので、ご質問などありましたら、弊社までご連絡ください。

それでは。

2023年12月、最新の価格/仕様で修正・加筆いたしました。

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