データ作成

2011.01.24  

データ作成の留意点+(プラス)「配置画像の種類」

皆さん、あけましておめでとうございます。
ずいぶん遅いご挨拶となってしまいましたが、今年もよろしくお願いいたします。

2011年最初のデータ作成の留意点は、軽いものから行きましょう。

配置画像の種類

皆さんがIllustratorでデータを製作されるとき、さまざまな素材が必要になると思います。
イラストや写真などのデータ形式はさまざまです。
ざっと以下に挙げてみると…。

  • JPG(ジェイペグ)
  • bmp(ビットマップ)
  • eps(イーピーエス)
  • psd(フォトショップPSD)
  • tif,tiff(ティフ)
  • png(ピーエヌジー)
  • ai(エーアイ。イラストレータのデータも配置はできます)
  • pdf(ピーディーエフ)

よく拝見する配置画像は上記のようなものでしょうか。

Illustratorの配置画像にみられるトラブル

Illustratorは多岐に渡って色々なデータを配置できますが、
稀にトラブルになるデータがあるのです。

説明しますと、

JPG

  • 配置したときは正しく配置されているが、再度開くと拡大率が変わっている(Illustratorで拡大、縮小を行ったとき)。
  • 画像が回転している。(Illustratorで回転などを行っているとき)

上記に関しては、画像をIllustratorに埋め込む。
(埋め込みについては、以前の留意点+で説明しておりますので、よろしければご確認くださいね。)

eps

  • epsには色々種類がありますが、例えばIllustratorから書き出したEPSでは、フォントをアウトライン化していないと、弊社で確認したときに、フォント情報が残っていることとなって、不備となってしまいます。
  • Photoshop EPSは大丈夫そうに思えますが「EPS」という拡張子のつくデータには、DCSという形式のデータがあり、そちらを配置すると確認時にNGとなります。これに関しては後述します。

ai , PDF

  • こちらもIllustratorのEPSと同様、フォントが残っていると不備となっています。
    また、罫線の太さが太くなって出力されたり(Illustratorで拡大、縮小をしていると起こり得る)しますので、配置はお勧めできません。

配置画像によるトラブルの共通点とは?

上記に挙げた中で、トラブルになる前提としてIllustratorで行っている作業があるのですが、皆さん、お気づきになられましたでしょうか。

それは、「拡大、縮小、回転」です。

Illustratorでのデータ作成において、配置の基本は「原寸配置」です。
「画像を回転させる」という作業も、拡大、縮小と同様に、デザインが変わってしまう恐れがある作業です。

ですので、お手数をおかけいたしますが、トラブルの少ないデータを作成されるために、
「必要となる画像データの大きさは、あらかじめ原寸としておき、回転などをせずに配置する」
ことをお勧めします。

画像配置によるトラブルを回避する

ですが、「作業上そんなことをしている時間がないよ..。」
と思われる気持ちも良く分かります…。

どうにも時間の制約上、Illustaratorで回転や拡大されてご心配なときは、以下のことを確認していただければ安心できるところはあるのではないかな? と思います。

○入稿直前の完成データを、もう一度開いて確認してみる。

○画像を配置する際は、リンクではなく、埋め込みで配置する。
ウエーブでは、よりトラブルの少ない埋め込み配置を推奨しています。

○弊社にご入稿いただくときに、スクリーンショットを付ける。
(スクリーンショットは、あくまでお客様の環境でどのようなデータとなっているかの概観を確認するものです(文字などの間違いを確認するものではありません)が、画像が回転しているなど、そのようなものに関して弊社で確認することが可能です)

○ご心配な箇所があれば、ご注文時の弊社連絡欄にコメントを記載する。
などしていただければ、明らかに異常がある場合はご確認いたします。

Photoshop EPSについての補足

稀にEPSデータを配置されていて、一見異常がなさそうなのですが、弊社で印刷データに書き出すときに、画像にエラーが起こることがあります。
これは、Photoshop DCSというEPS形式を選択してEPSデータを作成されていることが原因でした。DCSってなんでしょうか。

「Photoshop DCS形式」

印刷においては、CMYKという4つの版を出力し、印刷にかけることは皆様ご存知だと思いますが、DCS形式は、それらの4版をファイルとして分割した形式なのです。

DCSで保存すると、(例:WAVE.epsの画像をDCSで保存してみると…。)ファイルは5つ出来上がります。

  • WAVE.eps
  • WAVE.C
  • WAVE.M
  • WAVE.Y
  • WAVE.K

この場合、各版がファイルとして出力されますが、このファイル形式が必要とするファイルは、EPSのほかに4つのファイルになるので、このなかのEPSデータだけを配置するとエラーになります。

一見普通のEPSに見えますが、DCS形式のEPSは弊社では配置されないようにしてください。

PhotoshopのEPSは、「Photohop EPS」をご選択くださいね!

今回はこのような所で失礼いたします。
原稿執筆が遅くなってしまいまして、編集長に申し訳ない気持ちでいっぱいの上坂でした(汗)。

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